現実に存在する、
キャラの立った人の要素をネタにすること。
漫画やアニメの中の、キャラの立った人を、
元ネタにしてはいけない。
それは縮小再生産、劣化n次ダビングの道だ。
(昨今のアニメや漫画は、アニメや漫画がソースになっていて、
現実と隔離しすぎているから、詰まらないと思う。
個人的に、永野護あたりからのロボットデザインがそうなっていると、
特に感じている。現実のモノや別のデザインから持ってくるべきなのに、
いまだにエルガイム時代の腰回りや胸回りや脚のデザインからの発展型が多いこと)
コツは、現実に存在する、キャラの立った人をネタにすることだ。
とはいえその人をそのまま持ってきても面白くないので、
その特徴的な部分を抽出して戯画化するのがコツだ。
ちょっと抽象的なので具体例で。
僕の作ったキャラクターの中で、
飛天僧正(てんぐ探偵)はなかなか気に入っている。
人と天狗(人外)のハーフ的な位置付けはよくあるし、
空を飛んだり呪文使いなのも、
一人だけ世界からはみ出ている孤高の存在なのも、
よくあるキャラづけだ。
僕がこのキャラが立っていると思うのは、
「大天狗が嫌いで、毒舌を言い合っている」という所だと思う。
たとえば上司と他の上司が仲が悪く、
いつも悪口を言い合っている、
偉いからといって聖人ではなく、
地位が上がった分欲望や感情が深くなっている、
人間臭いリアルがうまく現れていると思う。
あるいは壬生(ドラマ版)。
姫の弟という立ち位置より、
僕が基本設定にしたのは、
「コネ入社だと思われるのが嫌で、
実力を示したくて功をあせる」
という人間にあるリアルだ。
このリアルな感情を、
漫画的な、夜叉一族とか夜叉姫の弟とか、
黄金剣を盗みだすとかの裏においてあるところが、
壬生の魅力なのだ。
まさか、完璧な王子ではなく、
ヘタレで人間臭い王子が、
こんなにも魅力あるとは、
漫画やアニメのダビングループからは決して出てこない。
それは、リアルにいる人間の、キャラの立ち方だからである。
漫画やアニメやラノベばかり見てないで、
現実を体験しよう。
そのキャラ立ちに出会い、分析し、
抽象化して、
キャラの一部に使おう。
全面的(壬生)でも一部(飛天僧正)でもいい。
それは、他の人には真似できないキャラクターになるだろう。
キャラに魅力があるのではない。
人に魅力があるのだ。
2016年03月05日
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