僕は初心者には短編をオススメしている。
短編の方が完結しやすく数をこなせるからだが、
実際のところ、短編がいいのは無茶が出来るからである。
たとえば整合性が甘く突っ込みどころがあっても、
一点突破さえしていれば、みんな笑って許してくれる。
「なんでそうなるんだよ!まあいいか面白いから」だ。
風魔の序盤なんかそういうことばかりだ。
深夜、30分、低予算を逆手にとり、
なでしこ少林サッカー、バックボード裏での無茶バトル、
シンクロの裏でのバトルなど、
「なんでそうなるんだよ!まあいいか面白いから」の連発だ。
(ハイブロウ過ぎて、市野さん担当回のほうが安心して見れる、
とさえ言われたものだ)
いいかい。短編の良いところは、無茶出来ることだ。
僕は市野さん担当回の序盤を見て、
平凡な深夜ドラマだなと感じた。
深夜ドラマの枠内に収まる、はみ出してない普通だと。
売りがCGとアクションで、それは以前のチームから引き継いだ、
同じことをやっていると。
(勿論、7話以降ちゃんとやって来るのは流石だ。
つまり序盤は、監督もその場に慣れてないんだよな)
それでは短編は詰まらない。
短編は無茶しろ。
無茶出来るのは短編だけだ。
長編は、短編に比べて、
論理的整合性が要求される。
リアリティーが要求される。
矛盾なき一貫性が要求される。
法律順守が要求される。
ある枠内で収めることが要求される。
そのなかでの戦いだから、
その枠組(予算)が一番要素として大きくなってしまう。
短編ならその枠組を取っ払える。
キレのある一点突破さえ出来れば、
短編に纏めることだ。
「そんなバカな!でも面白い!」となるだろう。
若い才能は、そうやって爆発させるのが一番いい。
元気だから何本も作れるだろ?
単発短編だから外れ引いても立ち直りが早いぜ。
もっと短編で無茶しろ。
古い話だが、「鉄男」は、最初の短編が一番纏まっていた。
無茶を突っ込む前に終わったからだ。
つまり、狂気が理性を凌駕する時間内に終わらせろ。
2016年03月28日
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