ログラインの捕捉がありました。
そういえば俺、弐式つくったわ。
さらに短い形式、
「Aな主人公が、Dする話」と。
Aは同じ。
Dは動詞だけど、問題解決の瞬間の動詞を入れる。
「ラリー・ザ・石焼き芋」では、
「離婚寸前の男が、あやまる話」まで縮めることが可能です。
元の「石焼き芋ラリークロス」では、
「事故った男が、走破する話」と縮めることが出来ます。
これで何が見えるかというと、
一番骨の所です。
元原稿の問題点は、
走破が解決か?という一点に尽きることがわかります。
ついでにそれにぶら下がる、
離婚話は解決したのか?
という問題点も浮き出てくるわけです。
これがリライト版ならば、
離婚を回避する話で、
実際のところ何をするかと言えば、あやまるだけの話だと言うこと。
そのあやまる場(人質に取られるというへんてこなシチュエーション)
を作る為に奮闘する、という話になっているわけです。
これは、問題と解決をペアにするという方法論です。
お話の一番の骨を浮き上がらせると、
それがペアになっているのか?
他の問題はそれの部分問題になっているのか?
を、チェックしやすいと思います。
ちなみに、
これで他の応募作をチェックしてみましょう。
「プレゼント」:片想いの男が、手袋をプレゼントする話
「不機嫌な田中」:告白を忘れてた女が、OKする話
「会えるまで」:夫を失った女が、再会する話
「無敵ママ ゴルビウス」:子供のアニメを理解しない母が、理解する話
「さくらさん」:読書感想文が嫌な女が、書く話
「ロボット・アウェイ」:人類を嫌うロボットが、ロボットの為に死ぬ話
「カードゲーマー葉子」:金でなんでも買う父が、金で買ったゲームはダメだと気づく話
「花曇」:人の価値観を受け入れない男が、人の価値観を聞く話
無理矢理この形式に落としたものもあります。
OKする、再会する、理解する、書く、気づく、聞く。
これらは全て、「絵にならない動詞」です。
だからダメなのです。
小説や漫画ならOKでも、
映画はアクションで示せないとダメです。
ここまでガツッと凝縮することで、
これは面白そうな話か、一発でわかります。
解決されるべき問題が、
絵になる動詞でスカッと解決するかどうかが、
事前にわかるというわけ。
自分の書いた話はこんなものじゃない、
と思うのだとしたら、
あなたは主軸をないがしろにして、
別のものが主軸だと勘違いして書いていた可能性が高いのです。
ということで、ようやくガワと中身の話が出来そうです。
2016年04月12日
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