2016年04月16日

寝てるか、寝てないか3

この例でさらに的確なものを思いついたので。


「あの…好きです、付き合って下さい!」
「…」
(直後)
友人「どうだったどうだった?」
「ああ…多分…だめだ…ちきしょうううう」
「そうか!今夜は朝まで騒ごう!」
「くそおおおおお!」

と、

「あの…好きです、付き合って下さい!」
「…」
(翌日)
友人「どうだったどうだった?」
「もう…終わったことだよ…最初からダメだったんだ」
「そっか…」
「それよりテスト勉強しようぜ。俺は心を入れ換えた!」


の差である。

一泊挟むか挟まないかで、
問題への肉薄度合いが違うのである。
寝ないなら、その気持ちが連続して引きずられるが、
下手に寝てしまうと、反省したり客観的になる時間があり、
問題への当事者感覚、ヒリヒリ度合いから離れてしまうのだ。

一日で起こる出来事かどうかは、
世間の一般的な常識ではなく、
あなたが決めるべきである。

焦点を切らないなら、寝ずに続ける。
寝たら、切れる。

逆に言うと、話を次に転換したいなら、
日替わりを挟む。
これがどんなに苦悩した上での告白だとしても、
寝た翌日には、もっと美人の転校生がきて、
話はそっちの恋へ転換するだろう。
その転換があるからこそ、一泊わざと挟むのである。



つまり、寝るか寝ないかを、
あなたは意図的に選ばなくてはならない。
なんとなく感覚でやっているだろうけど、
その感覚を一度疑って、
意図的にコントロール出来るようになるといい。

あなたの話がいまいちたるいのは、
何日もかけて、何回も寝て、
毎度テンションがリセットされているだけかも知れない。


もしその分量が多くて、
一日で起きるにはリアリティーがないのなら、
叩き起こされる所からはじめるといいよ。
(連絡が来たときには既に半ば始まっている方式)
つまりそれは、これから起こることの分量が分かってないと、
作者が判断がつかないことである。
つまりは、書きながら考えるなんて初心者のやり方では、
このようなコントロールはまるで使えない。
posted by おおおかとしひこ at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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