2016年05月02日

スーパー初心者講座2:ストーリーを分解しよう

書いてみた三題話について、
次の分解を試みよう。



1. 主人公は誰か?

名前がなければ、この場で名前をつけよう。
主人公は、必ず一人であること。
ダブル主人公でも、一人が主であるべきなので、
どちらかに決めなさい。

2. 事件と解決は何か?

どんな事件や問題があり、
それはどう解決したかを書いてみよ。
未解決ならば、何が解決しなかったかを書こう。

3. 展開は何か?

事件発生後から解決直前には何があったかを書いてみよ。
箇条書きでもよい。
これを中盤という。
発生即解決の物語は、大抵詰まらない。


4. 落ちは何か?

必ずしもある訳ではないが、
落ちがあるなら、そこに下線を引いてみよう。
三本の落ちを比較し、自分は落ちのパターンを持っているかどうか、
確認してみよう。毎回同じ落ちなら、あなたは落ちが弱い。


5. それぞれの登場人物の、目的は何か?

登場人物リストを作ろう。
それぞれの目的は何だろう。書いてみたまえ。


これらを、三本について分析すること。

初心者は、これが一揃え存在しないこともある。

・主人公がいない、または不定、または複数。
・事件が起きていない。だらだらやってるだけ。
・解決が微妙。
・展開がほとんどないか、たいして面白くない展開。
・落ちが弱い。微妙な落ち。
・目的のない、ただいるだけの人がいる(背景人物ならこの限りではない)。

さて、今なら直してもいいよ。
それぞれを備えるようにしたまえ。

・明確な主人公を一人に決める。
・何かしらの事件や問題発覚などが起こる。
・鮮やかな解決にする。
・展開を引っ張る。
・切れのいい落ちにする。爆笑でも上手い!でもいい。
・主人公を含む主要メンバーに全員目的を設定しておくと、
展開そのものが変わるかも。


勿論、全てが備わっていたからといって、
必ずしも面白い話とは限らないが、
面白い話というものは、
最低限これぐらいの構造を持っているものだ。


では次の課題。
書き直しを入れた三本について、
脚本にしてみたまえ。
制限枚数は多くても原稿用紙10枚。推奨は5枚。
必ず手書きで書くこと。
これは手で覚えるためだ。

最初は見よう見まねでいい。
書き方については初心者まとめを参考に。
posted by おおおかとしひこ at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック