今沢山短編を書いていて、
その方法論を列挙してみる。
参考になるかも知れない。
1. 異常なシチュエーションを沢山思いつく。
2. 二人の関係性を沢山思いつく。
3. 変わった職業を沢山思いつく。
これらをやって、あとは適当に組み合わせれば、
話は勝手に出来る。
出来ないときは、
4. テーマを沢山思いつく。
ことで、そこへ寄せていく。
1. 異常なシチュエーションを沢山思いつく。
100個思いつくこと。なんでもいい。
エレベーターに閉じ込められる。宇宙人を拾う。
銀行強盗に入ったら、先に銀行強盗がいた。
皇居マラソン中、止まったら殺される。
就職面接で一発芸を要求される。
綱渡りしてたら、向こうからも綱渡りが来た。
などなど。
短編なんだからノンジャンルだ。
普段書いてないのも書いてしまおう。
全部書けるとは限らない。
とにかく面白そうなシチュエーションを書いてしまえ。
ショートコントでもいいし、シリアスでもいい。
コツは、プレッシャーの高い場面を選ぶこと。
これを解決することがセンタークエスチョンになる。
自分への無茶ぶり、と僕は呼んでいる。
2. 二人の関係性を沢山思いつく。
バディものでもいいし、敵味方でもいい。
二人以上の登場人物が必要だが、
ショートならメインは二人になるはずだ。
部活の先輩と後輩、博士と助手、
千客とあと客、親友、オッサンとオバハン、
親の仇、たまたまいた二人、
関西人と関東人、少年同士の塾の友達、
先生と生徒、調教師と動物、などなど。
普通からヘンテコまで、100パターン。
3. 変わった職業を沢山思いつく。
F1レーサー、カメラマン、小説家と編集者、
芸能人とファン、地球侵略部長、
天使と悪魔、ロボット、電車の運転手、
などなど。
これも100個。
さて、この300の表を眺めていれば、
何か思いつくだろう。
ストーリー全部でなくてもいい。
部分でもいい。
あとは三題話みたいなもので、
その思いつきを転がしていけば発展させられると思う。
勿論、思いついた、と思っても途中で挫折するアイデアもある。
とにかくぐにょぐにょとメモを書き、
思いついたストーリーの切れ端を増やしていこう。
たとえば僕のメモにあるのは、
「下水道でのバイ菌二人の冒険譚」
「恐竜時代にタイムスリップ」
「人工知能vs人工知能」なんて、
ストーリーになりそうなんだかなりそうにないんだか、
よくわからないメモが死ぬほどある。
色んなメモを見ながら、
ストーリーになりそうな奴から必死で考え、
それ以上思いつかなければ、
次の奴を必死で考え。
繰り返していけば、数本ぐらいはプロットになると思う。
僕はこのやり方で、現在ショートを6本ほど考え、
計15本ほど考える予定である。
何本かやってるとネタも尽きてくるので、
4. テーマを沢山思いつく。
をやって新風を吹き込むといいだろう。
タイトルをつける、もなかなかいい。
本質的なタイトルをつけることで、
話に筋が通ることもある。
あと、
5. 動詞をひとつ書く。
のもオススメだ。
裏切る、一周する、さめる、
走る、降りる、嘘をつく、ばれる、
などなど、100個書いとくと、
ネタを拾いやすくなる。
こうやって、
目の前に「言葉だけを並べる」とよい。
写真、動画、音楽などは、
情報が細かすぎて発想には向かない。
情報がそぎおとされた、言葉だけだからこそ、
どうとでもなるように、
発想がしやすいのである。
勿論、書きながら考えられる、手書き推奨。
相変わらず汚い字だけど、
現在のメモを貼っておく。
一々100個書いてないけど、
面白そうなのをなんか増やしてるうちに、
なんか思いついて、
ストーリーに発展していく。
ストーリーになりそうなのは○で囲んで、
別紙にプロット化していく。
ストーリーのファームみたいなことかね。
ネタの種を撒いたら、他のネタに根を伸ばして、
育っていくみたいな。
律儀に100個ずつ書けば、
必ず面白い組み合わせがあるはずだ。
あとはそれを育てていけばいいだけだ。
2016年05月11日
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