前記事のようなことを繰り返していると、
プロット未満の、ストーリーの形をしているがまだ完全体になっていないものが、
いくつか出てくる。
これらを育てていくのである。
つまり、
冒頭シーンはどんなんか。
落ちは。
センタークエスチョンは。
主人公はこういうイメージだけど、
全く別にしたらどうなるか。
テーマは何を言ってるか。
椅子にただ座ってるだけじゃなくて、
何か動きのあるシーンはないだろうか。
むしろ、動きまくることは出来るか。
登場人物を追加したほうがよいか。
逆に減らすとどうなるか。
ある方向性をもって進むけど、
突然別の方向へ進んで意外性を持てないか。
落ちが決まりさえすれば、
序盤に前ふりを上手く作ったり、ミスリードを作っておいたり、
中盤で目をそらす為に全然違う方向に話を進めるべき。
登場人物の目的やバックストーリーは。
普通の世界の話を、SFにしてみる、
時代劇にしてみる、ラブコメにしてみる、ブラックコメディにしてみる、
ホラーにしてみる、ダークにしてみる、
ミステリーにしてみる、明るいファンタジーにしてみる、
などなど。
ハッピーエンドをバッドエンドに。あるいは逆に。
落ちは読めるか。読めたほうがいいか、読めないほうがいいか。
などなど、多彩な角度から検討していくのである。
ネタになりそうなことをこの当たりで取材してみてもいい。
たいがいはネットをぶらつくことになるし、
本の当たりをつけて入手してもよい。
(結局、無料のものより有料のものの方が中身がしっかりしてるしね)
この時点で、
芽が出ててもこれ以上伸びないやつ(思いつかないやつ)も、
多数出てくる。
そのときは思いつくまで温存しておけばいい。
手塚治虫はストーリーのアイデアを、
ノート何冊分も貯めていたらしいが、
きっとこういう感じではないかなあ、
と少しわかる。
で、いまいち伸びないなら、
また前記事のところに戻り、ファームを耕せばいい。
ネタを100個追加したりすれば、
また思いつくだろう。
そのうち、最終的にものになりそうに育ったやつから、
順に刈り取り、
プロットをきちんと別紙に書き下し、
その話を完成させていけばいいだけだ。
300のネタ→数十の芽→10個のプロット未満→数個のプロット、
ぐらいの育ち方の感じ。
人によっては数字にばらつきがあるだろうが、
目安だとこんな感じ。
一番辛いのは、ネタの列挙と、
そこから何か面白そうな話を思いつくまでだ。
落ちに悩むのは、たいがいその後になるね。
2016年05月11日
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