人が何かをするとき、
それには動機がある。
1. したいから
2. あることをしたくないから、他の○をする
3. しなければならないから
4. してはならないから、○をする
5. Aの為にBをする
6. 故意ではない
1. したいから
とても原始的であり、根元的である。
しかし、人間はなかなかこれをしない。
社会的制約があったり、自分で壁を作ったりしている。
つまり、「したいが出来ない」に縛られている。
その制約と解放をつくると、
気持ちいいものになるだろうね。
勿論、瞬間的なことなら、したいからそれをする、
というのはスピーディーで根元的な話になるだろう。
2. あることをしたくないから、他の○をする
逃避のときもあるし、拒否を示す意思表示のこともあるし、
大いなる迂回路のこともあるだろう。
話がどんどんややこしくなるときに使うといい。
3. しなければならないから
「吊り橋の後ろを切って落とす」と言われる方法。
退路を断てば前に進むしかない。
締め切りや危険を付け加えるとなおさらだ。
可及的速やかにやるべきことだけでなく、
仕事みたいな日常的なことでもあてはまる。
嫌々している風俗嬢なども同じ。
4. してはならないから、○をする
上の禁止形。
してはならないことが魅力的だからしてしまう場合、
してはならないことの為に別のことをする場合があるが、
禁止はひとつの動機の原因になる。
5. Aの為にBをする
これで話を段階的に分けることが出来る。
郵便局に行くためにバスに乗ると、隣の人にスタバのコーヒーをこぼされ…
みたいに連鎖を組みやすい。
AもBも、1-4のバリエーションで組み合わせ可能だ。
○をしたいのだが、×が禁止されている、とか、
○をしなければならないのだが、その為には×をしなければならない、
○を隠したいので、×を装う、
などはわりとよく見るよね。
6. 故意ではない
理屈で固めた1-5以外にも、
そうではないことを入れると不思議を作れる。
偶然、誤解、手違い、誤り、
無意識、子供や動物の無邪気、
などなど。
人は何かをする。
思いや考えはカメラに写らないので、
することから、我々はその人の考えや思いを受けとる。
(三人称)
何故それをするのか、という理由を動機という。
目的は動機と似ていて混同もされるけど、
具体的な場合をいうと思う。
何故それをするのか?
その動機は、必ずしも1だけではない。
人が何かをするとき、色々なパターンがある。
同じ人の中でも動機は変化するし、
異なる人は異なるパターンの動機を持っている。
それらを作品に生かすことが、
リアリティーということだ。
2016年05月11日
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