2016年05月18日

爆死のケツ持ち

なんだか今の日本社会は、
密室で既に決まった、
目に見える爆死案件を、
監督一人の才能で切り抜けようとしてしやしないか?

オリンピックの件も、
テラフォーマーズ爆死についてもだ。


僕は、理想は、
才能ある監督が何かを企画し、
「これはいい」と納得した人々が集まってきて、
是非実現に力を貸そう、
と動き出し、
確かにいいものが作られて、
人々が喜び、ものごとが回転する、
というものだと思う。


ところが、
今の日本は、
既得権益を持つ集団が、
それぞれの団体の意思を表明し、
それを汲み取った、
その既得権益を拡大しようとする企画だけが、
密室で判子を押され、
それはちっとも面白くないのだが、
既得権益を保つことだけは担保されていて、
才能ある監督→断って干される、
才能ない監督→引き受けて爆死、追放、
まあまあの才能で世渡りの上手い監督→引き受けてまあまあのを作り、
現状維持かプラマイレベルにコントロール、
そんな監督でもこりゃ無理だろうなあ→爆死、追放、
ということになってやしないか?

つまり、爆死か、まあまあかという、
二択しかないのではないか?


テラフォーマーズが爆死したニュースを、
日刊ゲンダイで見た。
才能のある監督が、人選を誤り、爆死に導いたという論調。
ちょっと待てや。
企画の段階で、爆死確定だろ。
ゴキブリをCGにしてスーツと戦闘させるのは、
マックスガンツ(夜だから成立した)だろ。
明るい火星でやったら、デビルマン確定だろ。
マーベル並の予算はねえんだ。
じゃあシレーヌvsデビルマンレベルだよ。
しかも何回も戦闘があるって?
無理だろ。

そもそも原作は、ストーリー漫画ではなくバトル漫画だ。
るろうに剣心並の予算も実績もないのに、
いけるわけないやんけ。

ということは、オリジナルストーリーが、
エイリアン並に練られていないと、
無理だと思うよ。

そのストーリーは、
三池崇史が合流したときには、
出来上がってたんでしょ?
だって三池は書かないものね。


この脚本(爆死確定)で、
監督してください。
ただし監督の才能でヒットさせてください、
ただし予算はなく、
キャストもほぼ固まってます、
スケジュールも確定です。

そんな手足縛られて、面白いものを作れる監督はこの世にいない。
爆死か、まあまあかという二択だろ。


今、日本の現場は、
金とスケジュールのない爆死確定案件を、
爆死しないようにするので精一杯だ。
断れば干される。
爆死したら干される。

なんだこりゃ。



面白いものを作るやり方で、作っていない。

面白いものは、白紙から立ち上がった瞬間、
面白いものである。

ここでは、そういう作り方で作るやり方を書いている。



若者よ。

爆死確定案件ばかり転がる地雷源に行っても意味がない。

大きくなった会社が回転する為にすることは、
現場の回転という公共工事と、
爆死したら合併して資本を大きくすることと、
リストラして整理することであり、
面白い企画を練ることでは決してない。

大きくなろうとしている人々を探せ。
面白い企画を純粋に探して、
それが知名度を上げる、名を上げることになる、
そういう人々を探せ。

寄らば大樹と僕らは教えられたが、
それは爆死しても、
自分が死なない処世術に過ぎなかった。


日本はこれから縮小していく。
爆死しながら、縮小していくだろう。

その時に、尚、面白いものを作ろうとして、
名を上げようとしている人を、探しなさい。

ネットにいるかも知れないし、
日本人じゃないかも知れない。
小さい会社だろう。
実績も大したことない。
あなたと組まなかったからだ。
それがないと明日が見えない人達だろう。
そういう人と、面白いとは何かを朝まで語り合うべきだ。
人間的な意気投合などどうでもよい。
面白いと思うことが一致すれば、
組む価値がある。


現状維持の爆死に、関わるな。
才能を使い捨てにされるぞ。
「○○が爆死したか…」
「ククク。しかし才能ある監督の中で、やつは最弱。
まだまだ才能ある監督はいる」
ぼく「その才能ある監督は、どこから生まれますか?」
「爆死しなかった奴のこと」
「…」


爆死のケツ持ちをするのか?
面白いものを世に問う、舳先に立つのか?

選ぶのは自由だ。
posted by おおおかとしひこ at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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