2016年05月19日

で、結局何を書けばいいんだ?5

現場目線、執筆レベルからのストーリー論、
もう少し続けます。

数シーン単位、それを1ブロックと呼ぶのなら、
数ブロック単位も書くと、
自分で思うものだ。
この先、どうすればいいのだろう?と。

ストーリーの見取り図を作っておけば、
この先何を書けばいいのか分かったのに、
と後悔がはじまるものである。


先達は、必ずプロットを書けとか、
テーマを決めろ、と口酸っぱく言ったものだ。
それはこういうことなのか、
と、遭難しかかって、
初めて分かるのである。

では、今からストーリーの概要を作るのはダメか。
ダメではない。
途中で迷ったときも、
この先の展開をざっとラフに書き出してみるのは悪くない。

当初の計画が仮にあったとしても、
ここで変更して構わない。

これまで書いてきた実感で、
これから何をどう書けば面白いか、
勘で分かるというものだ。


複数、この先はあり得る。
何パターンか考えてみるのも悪くない。
Bパターンのアイデアを、Aパターンに外挿しても構わない。
面白ければ何でもありである。

アイデアのメモは取っておくとよい。
このままAパターンで進むことに決めたとしても、
CパターンやDパターンのアイデアを、
あとあと煮詰まった時に再利用できるかも知れないし、
この話が終わったとしても、
別の新しい話を作るときに使えるかも知れないからだ。

そういうメモを大量に集めたものを、
アイデアノートという。
昔の人は、本当に大学ノートに書いていたようだけど、
僕は自由度が少ない感じがするので、
A4白紙にアイデアを書きなぐり、
透明のファイルに纏めて入れている。
時系列を無視して入れ換えられるので便利だ。
(そういう意味ではルーズリーフみたいなことか)


さて、
この先しばらくの展開が整理できたら、
視点を現場に戻して、
ひたすらシーンごとに書いていくといいだろう。

持たなくなってきたら、持つ要素を思いついて、
投入していく。
先が見えなくなってきたら、
この先をまたしばらく考えればいい。


そして。
このやり方だけで、ラストまで書ける人もいるんだけど、
大抵の人は途中で挫折する。
「この先何を書けばいいか、分からなくなる」ことでだ。
ストーリーが遭難するのである。

現場レベルの視点。
数シーン単位の視点。
数ブロック単位の視点。
この先しばらくを見通した視点。

さらに上の視点に上がらないと、
ラストまで書けないことが、多い。
次は、さらに視点を上に上げよう。

ラストを見通すことを考える。
posted by おおおかとしひこ at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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