現場目線、執筆レベルからのストーリー論、
もう少し続けます。
数シーン単位、それを1ブロックと呼ぶのなら、
数ブロック単位も書くと、
自分で思うものだ。
この先、どうすればいいのだろう?と。
ストーリーの見取り図を作っておけば、
この先何を書けばいいのか分かったのに、
と後悔がはじまるものである。
先達は、必ずプロットを書けとか、
テーマを決めろ、と口酸っぱく言ったものだ。
それはこういうことなのか、
と、遭難しかかって、
初めて分かるのである。
では、今からストーリーの概要を作るのはダメか。
ダメではない。
途中で迷ったときも、
この先の展開をざっとラフに書き出してみるのは悪くない。
当初の計画が仮にあったとしても、
ここで変更して構わない。
これまで書いてきた実感で、
これから何をどう書けば面白いか、
勘で分かるというものだ。
複数、この先はあり得る。
何パターンか考えてみるのも悪くない。
Bパターンのアイデアを、Aパターンに外挿しても構わない。
面白ければ何でもありである。
アイデアのメモは取っておくとよい。
このままAパターンで進むことに決めたとしても、
CパターンやDパターンのアイデアを、
あとあと煮詰まった時に再利用できるかも知れないし、
この話が終わったとしても、
別の新しい話を作るときに使えるかも知れないからだ。
そういうメモを大量に集めたものを、
アイデアノートという。
昔の人は、本当に大学ノートに書いていたようだけど、
僕は自由度が少ない感じがするので、
A4白紙にアイデアを書きなぐり、
透明のファイルに纏めて入れている。
時系列を無視して入れ換えられるので便利だ。
(そういう意味ではルーズリーフみたいなことか)
さて、
この先しばらくの展開が整理できたら、
視点を現場に戻して、
ひたすらシーンごとに書いていくといいだろう。
持たなくなってきたら、持つ要素を思いついて、
投入していく。
先が見えなくなってきたら、
この先をまたしばらく考えればいい。
そして。
このやり方だけで、ラストまで書ける人もいるんだけど、
大抵の人は途中で挫折する。
「この先何を書けばいいか、分からなくなる」ことでだ。
ストーリーが遭難するのである。
現場レベルの視点。
数シーン単位の視点。
数ブロック単位の視点。
この先しばらくを見通した視点。
さらに上の視点に上がらないと、
ラストまで書けないことが、多い。
次は、さらに視点を上に上げよう。
ラストを見通すことを考える。
2016年05月19日
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