2016年05月31日

地獄めぐりのテンプレ

映画やその他の物語形式に必ずあるやつ。

「○○が知りたければ、△△の××をたずねろ」
→△△へ
門番「誰だい?」
「○○を知りたくて、××を探しています」
「ついてきな」
→異常な場所で繰り広げられる異常な光景
「この子、○○を知りたいってさ!」
「そうかい、私が××だ」
(略)
「○○○を知りたければ、△△△の×××をたずねな」
→以下ループ


このテンプレさえ作っておけば、
あとはいかに異常な場所の異常な感じを作るかだけ、
考えればよい。

たとえば近々なら、ズートピアでも、
ヘンテコなクラブ→全裸ヨガクラブだった、とか、
車のナンバー→陸運局→マフィアへ侵入→運転手が知っている、
とかの、二幕前半の「捜査」というパートでよく使われていた。

そこの門と門番のヘンテコさ、
中の世界のヘンテコさ、そこの主人のヘンテコさ。
これらを3つも重ねれば、
地獄めぐりの完成である。

ヘンテコであればあるほどよい。
たとえば「チャーリーとチョコレート工場」は、
その地獄めぐりが中心の映画だといってもよい。
(実際のところ、ティムバートン版のこれは二度目の映画化。
一度目の映画化、「チャーリーと夢の工場」のほうが出来がよい)

これはある種のスプレッドの面白さだ。
ヘンテコバラエティーの面白さである。
これをやっている間、話は進展しない。
ロードムービーと同じく、景色が変わっている面白味であるからだ。

だが恐らくこの地獄めぐりのパートは、
映画的ビジュアル体験や音楽体験をすることになり、
その作品での人気パートになるだろうね。
(実際、ズートピアでも、
陸運局のナマケモノや、マフィアのあたりは最高だ)

当然、ただの地獄めぐりツアーにせず、
そこで伏線を張ったり、回収したり、
話を進めることは可能である。

(たとえば古典「ポセイドン・アドベンチャー」では、
逆さまの船という地獄めぐりツアーをしながら、
人間関係を進めている。
またまた古典漫画「リングにかけろ」の阿修羅一族の門、
同じく聖闘士星矢の十二宮でも、バトルだけでなく、
ストーリーの進行をしているよね)


スプレッドの面白さなので、
二幕前半に置かれることが多い
(非日常世界=スペシャルワールドとの出会いに使われる)けど、
二幕後半や一幕後半、クライマックスに置くことも出来るかも知れない。

困ったら地獄めぐりをさせると、
話の次の展開を思いつく(その地獄めぐりのどこかを伏線にして、
次に繋げる)ことが出来るかも知れない。

覚えておくべきことは、
地獄めぐりの間、
ヘンテコな設定を作る手間にも関わらず、
ストーリーの進行は止まることである。
ストーリーの進行がたっぷりあるのなら、
地獄めぐりなんて必要ないよ。
posted by おおおかとしひこ at 12:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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