信者の方もアンチの方も、
当ブログに入り浸る方も、一見さんも、
見てくれてありがとうございます。
このたび、連作短編小説(全57話)を、
小説投稿サイトで毎週掲載することにしました。
「てんぐ探偵」という、ヒーローもの形式の人間ドラマです。
普段僕はストーリー作りのあれこれについて、
抽象的なことばかり書いてるので、
具体的に面白い話を示そうという意図もあります。
こういう具体があるから、抽象化して一般化してるのだ、
と分かるかも知れません。
今、未曾有の「ストーリーものの危機」だと僕は感じています。
昔から大好きだったテレビドラマや映画が、やばくなってきています。
90年代流行ったストーリーCMなんか、今壊滅です。
漫画も延命ばかりで新陳代謝が悪いです。
アニメは萌えじゃなかったはずです。
僕の本来のフィールドは映像なのですが、
マーケティングやら製作委員会やらがいて、
「何の原作を実写化するか」しか話題がありません。
オリジナル企画を持ち込める人は、
既にオリジナル企画で成功した人、
というパラドックスが支配しています。
一方、ウェブムービーの発達で、
小さな予算と小さな出口が増え、
結局はプロの商売はダンピングされっぱなしです。
裾野ばかり広がって、実質山の高さが減ったというか。
オリジナルを書けるきちんとした脚本家は、
どこで育てばいいのでしょう。
僕がこのブログを始めたのも、
そういう危機感からでした。
勉強する場を作って、ちょっとでも脚本家を育てたい、
映像業界を活性化させたいと。
ところが、長引く不況のせいか、
仮に面白い話を作っても、
プロとして発表出来る場が殆どなくなってしまいました。
もともと「てんぐ探偵」は、
映画用のオリジナル企画、4クール特撮ドラマとして企画されたものでした。
スポンサーの不始末で撤退が決まり、宙に浮いていたオリジナルストーリーです。
二年前にオリジナルサイトを立ち上げ、
慣れない小説形式で、全56話を発表していました。
一年くらい書いたので、大分小説が上手くなりました。
なので、最後の方のスキルで、
一から書き直して清書しようと思い、
この一年くらいコツコツとリライトしていたのです。
ということで、昨日からはじまった、
小説投稿サイト版てんぐ探偵は、
半分以上(文章が)新作です。
旧バージョンのファンの方も、改めてシンイチの冒険を見守れると思います。
面白い話をつくること。
それが埋もれずに、発表の場を持つこと。
前者をライティング、
後者をプロデュースと呼ぶなら、
プロデュースをしてみたわけです。
発表の場は、一番メジャーサイトの「小説家になろう」を選びました。
いわゆるなろう小説(ラノベベースの、異世界転生とかハーレムとか)
とは全く違うジャンルなので、
なろう系読者には受けない可能性が高いと思います。
だけど、面白いものはいずれみんなが発見し、
勝手に広まっていくだろうと、楽観的に考えています。
だって、面白いものがみんな見たいでしょう?
違う読者層もいるだろうと、カクヨム、星空文庫にも同時掲載します。
ついでに、小説賞にも応募してやろうかと企んでいます。
(サイト発表は未発表扱いらしいので)
自分でプロデュースをしはじめたのは、
最近のプロデューサーに、ノーを突きつけているということです。
既に売れたものしか売らない、
商売人にも満たない伝票切りに、ちょっと愛想がつきたというのもあります。
ひょっとしたら、一人で勝手に売れてやるわ、
という若気の至りかも知れません。
ネットの世界は理想的な梁山泊ではなく、
炎上と否定のしあいの場だということも、なんとなく理解しています。
でもネットだろうがリアルだろうが、そこにいるのは人のはず。
面白いものは伝わると信じて、やることにした次第。
初回効果か、既に約70人が第一話を読んで頂いた模様。
第二話も面白いので、来週もお楽しみに。
まだの人は、そのうち読んでみてください。
こういう感じのが欲しかったんだ、という物語を、書いたつもりです。
叱咤激励、批判など、なんでもコメント欄などに書き込んでくださいませ。
全文既に書き終えているので、向こう一年間は更新し続けます。
それが終わるまでに、てんぐ二期のアイデアを思いつこうと企んでいたり。
気に入ってくれたら、広めて下さい。
いつかドラマ化、アニメ化、映画化する際は、
勿論、俺脚本監督でやるつもりです。
今日は4/1ではない。
実は映画デビュー作「いけちゃんとぼく」の公開日(6/20)に、
一番近い金曜日を選びました。
一から出直しのつもりで、頑張ります。
2016年06月18日
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