2016年06月19日

反発する二人の結末

相手を作り変える。
自分を作り変えて対応する。
関係性を作り変える。

このみっつしかないよね。


1. 相手を作り変える。

説得する、心を入れ換えさせる、謝らせる、
心を折る、気分を変える、脱落させる、
駆け引きの結果誘導する、追い詰めて感情的にさせる、
洗脳する、欠損させる、心を殺す、
社会的立場を奪う、殺す、逮捕する、一族根絶やし、
運命を変更する、生まれ変わりを禁じる、
などなど。

自分が勝利するには、相手をどうにかする。


2. 自分を作り変えて対応する。

当然、相手も同じことを狙ってくるわけだから、
こちらから上手に出ることもあり得る。

大人の対応をする、柔軟に変えていく、
一時の嘘をつく、ふりをする、
思想や哲学を変える、
記憶を改竄する、
などなど。


3. 関係性を作り変える。

双方とも変わるようにしてしまい、
第三の着地点へ。
痛み分け、ウィンウィン、考えもしなかった結末、
恋愛関係や家族になる、など。



コンフリクト、すなわち二者の衝突は、
物語の基本だ。
ラブストーリーだろうが、ライバルだろうが、
上司と部下だろうが、見知らぬ二人だろうが、
それらの関係が変化することが、
コンフリクトの結末(またはターニングポイント)である。

コンフリクトが発生するのを序盤、
それらが次々に変化してターニングポイントを経ていくのが中盤、
いよいよラストひとつに収束しそうなのが終盤、
というストーリーの見方もあるだろう。

勿論、メイン二人だけではなく、
三人、四人と複雑に関係の糸を作っていってもよい。
一組の関係が変化すれば、自動的にその影響が他の組にあるだろう。
(最も簡単なのは、浮気の三角関係で、どちらかと破局する、
などである)

その関係は、「どうなる」のか。
「どうして」そうなるのか。
それが、ストーリーの大部分であったりするものだ。
posted by おおおかとしひこ at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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