数字は受賞とかに置き換えてもいい。
目標は、質であるべきだ。
直近の話で言えばこのブログのPV。
あるいは視聴率、興行成績、売上高。
若い頃は受賞すれば権威が出るので、賞が欲しかった。
「実績」「実績」言うサラリーマン上司がいると、
数字を目標にさせられがちだよね。
でも、私たちが作るものを数字で計るのは間違いである。
数字で計れないものこそが、
クリエイテビティだからだ。
量は数字で計れるが、
質を数字で計ることは出来ない。
数学を専門にした立場から見れば、
質は数字空間に写像できない。
加減乗除できないし、可換法則を満たさないからである。
つまり、四則演算法則を満たさない。
スカラーだけでなく、ベクトルに拡張しても同じだ。
数字というのは、加算と乗算が本質である。
A+B=B+Aにならないと加算ではないし、
AB=BAにならないと乗算ではない。(たとえば行列はこれに当てはまらない)
こういう「数字でものごとを現すことの本質」
を知らない人が、
数字を使って理解したつもりになっていることが、
数字を目標にする人ではないかと思う。
本質は質である。
数字は結果に過ぎない。
そして、両者の間に100%の相関関係はないし、
数字だけ上げる架空計上をすることも可能だ。
映画は面白いから興行成績が上がる。
興行成績を上げることに血道をあげても意味がない。
何故数字を目標にしてしまうのか?
投資家に説明する能力がないからだ。
質と数字の因果関係について、
誰か他の人に説明することが出来ず、
数字で言い訳するからである。
数字で語ると、論理的であるように見えるからである。
実際のところ、非論理的な議論を数字で粉飾することは可能だ。
数字を目標にする人を、眉唾で見ておくとよい。
数字と質の関係を語れない人を、眉唾で見ておくとよい。
たいていあなたの上司か、取引先にいる。
そういう人にあなたのオールを預けないほうがよい。
その人は、質のことを議論できないし、しないからだ。
ということで、面白いものを書こう。
目標はそれだけ。
評価はあとからついてくる。
2016年07月01日
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