2016年07月02日

ストーリーの進行度合いは、目的との距離で計られる

ストーリー進行って何だっけ、
と分からなくなったら、
常に、出発点と現状と目的との距離を計ることである。



分かりやすく西遊記を例にとれば、
「天竺まで行くこと」が目的なのだから、
ストーリー進行度合いは、
それまでの距離で示される。
1/3まで来ればストーリーの1/3が進行したことだし、
ストーリーの半ばとは、中間地点に来たときだ。

(もっともこれは極論で、
帰りの道筋を含んでないし、
天竺に着いたら有難いお経を即貰えることにしている。
逆に言えば、お経を貰えるかどうかのドラマを作ったり、
帰り道にドラマがあれば、
中間地点に来たとしても1/4までしか来ていないかも知れない)

しかも、大体ページ数(連載長編なら話数)に、
その進行具合は比例するべきだ。
比例していないなら、どこかで省略されてガッと進むパートがあるのだろう。
(後半を省略して加速するのは、よくある)


もしストーリーが停滞していると感じたら、
最初の状態、
目標、
現状を並べて、
目標にどれだけ近づいているかのスピード感をチェックしてみよう。

下手な人ほど、一気に解決しようとするし、
上手な人ほど、間に小さな階段を作ってくる。

たとえば、
下手な人の書く恋愛は、告白即セックス即結婚だとすれば、
上手な人の書く恋愛は、もどかしいほど進まないのに、
少しずつ距離が詰まっていく感じがある。

(逆に、「北北西に進路を取れ」のラストは、
それを見事に省略する傑作エンドである。
「2001年宇宙の旅」の人類の進化のジャンプカットに並び、
ジャンプカットの見本のようなラストである)



出発地点と最終ゴールを俯瞰して、
全ステップの工程を抜き出してみよう。
3ステップなのか、55ステップなのかで、
話の長さが決まると思うよ。

15秒CMは、殆どは1ステップだ。
困った→商品買えば解決!だからである。
上手な人ほど、そこにうまく2や3ステップを持ち込んだものだが、
最近そんないいCMを見てない。
1ステップの解決は、要するに安易でバカに見えるんだよね。


逆に、細かすぎるステップは、
さっさとやれや、と思われるかも知れない。

だからいたずらにステップを増やすことよりも、
「一度は成功を手に入れ(かけ)たのに、
失ってしまい、取り戻しにいく」という、
落として登らせるパターンもあることを知っておいたほうがいい。

その辺は、何をテーマにするかでも変わってくるだろうけどね。


今何号目?
なんて言い方を僕は良くする。

どういうルートで、どこを何号目にセットするかは、
あなたの設計(リライト)次第なのだということを、
自覚しよう。

谷底スタートなのか、
途中に谷底を作るのか(ミッドポイントのかりそめの敗北、
または第二ターニングポイント直前のボトムポイントはよくある)、
あるいは頂上から落ちて行くバッドエンドなのか、
行き詰まって一回戻るのか、
それはあなたまのストーリー設計次第だけど、
何号目に何ページあたりにいるのかで、
ストーリーのペースが決まることは覚えておくといいよ。

スピード=距離÷時間。

小学校で習ったこの式は、こういうときに使うのだ。
posted by おおおかとしひこ at 13:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック