2016年07月13日

【りょうさんへの回答箱】

続々と質問が来ており。
質問者以外も参考になってるかな?
自分が答えるつもりで考えてみるのも、勉強になるよ!

ということで、
「ピンチを脱する機転のアイデア」のトレーニング法。


まずやめといた方が良いのは、
同じジャンルで勉強することです。
(ジャンルの基礎を学んだり、先行者を調べるという、
基礎調査ではありますが)
すぐに行き詰まるでしょう。

アイデアの基本は、
別のものと別のものを結びつけることです。

刃が折れるカッターナイフ、オルファ(折る刃から命名)は、
板チョコを見て思いついたというのは、
有名な話です。
カッターナイフや、日本刀や、チェーンソーをいくら眺めていても、
思いつかなかったでしょう。
鮫の歯を見てれば思いついたかな?

これを例にとると、
「切れ目が入ることで折れやすくする」と、
一端抽象化したことが利いてるわけです。

これはチョコでも言えるが、金属の刃でも言えるぞと。
抽象化が核になってるわけですね。



ジョジョなどでは、ミステリーの素養が強いような気がします。
殺人のトリックとかそのへんの応用。
そういうのをスタンドバトルなどに、結びつけている感じですね。

たとえばりょうさんは、マジックに詳しいでしょうか?
引田天功とかデビットカッパーフィールドとか。
そういう人の脱出ネタとかは、
大ピンチの逆転に使えたりするかも。
あるいはカードマジックの何かが使えるかも。

そういう風に、「人を驚かせるやり方」「人を騙すやり方」
などを研究するほうがいいかも知れません。
詐欺のやり方とか、遊園地の設計とかも参考になると思います。


あとはミスリードの技術でしょうね。
ほとんどのテクニックは、ここに集約される気がします。

手品師や詐欺師に弟子入りしたり、
発明家やミステリー作家に弟子入りしたりしてみてはどうでしょう。

その上で、全然違う板チョコからアイデアを結びつけられるかも知れません。



奇想天外なアイデアは僕も憧れますが、
能力というよりは、
そもそもアイデアマンかどうかという、
才能の比重が大きい気がします。

たとえば飲み会で面白い企画を出す
(たとえば今週末はうちの演出部旅行で、
湯沢温泉郷でマス釣りをしにいきます。
釣り経験者なんて殆どいないから楽しそう。
連れたら塩焼きにして、晩の飲み会のつまみになる予定)
ことが出来る人は、人を驚かせるアイデアがそもそも得意だったり。



ストーリーづくり、物語とは違う分野の能力だと思うので、
イベント会社でバイトしてもいいかも知れない。

世の中は、物語以外の分野の方が多いので、
そこに目を向け、調べることですね。


抽象化の利点は、パクっても揉めないこと。
板チョコがオルファに対してパクりだとは言わない。
でも、飴でやったら、ちょっとそれは、と板チョコサイドは言うでしょうね。
全然違うジャンルを掘りましょう。


(そういえば最近、妖怪が人工知能に取り憑く、
なんて俺書いたわ。笑。
妖怪ジャンルを掘っていても永遠にたどり着けないでしょうね)
posted by おおおかとしひこ at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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