この効果は、
人間には弱点があったほうが魅力的になる、
という議論と似ているかも知れないが混同しないこと。
注意したいのは、
ツァイガルニク効果は、
魅力的かどうかは置いといて、
価値がある素晴らしいものであるかは置いといて、
「記憶に残る」ことにしか関係しないということ。
魅力的だが記憶に残る、
魅力的だが記憶に残らない、
魅力的ではないが記憶に残る、
魅力的ではないし記憶に残らない、
という4通りがあり、
記憶に残ることと、
価値があったり魅力的だったりすることは、
関係がないということ。
音痴のほうが記憶に残る、
という経験則みたいなことだよね。
旨い飯は、ひとつひとつを覚えていない。
いい女はディテールより全体。
素晴らしいものは、ある種の心の治療効果があり、
オーラで包まれてなんだかよく分からないものになる。
全体で素晴らしい完成形、
そういうのを目指すのが理想というものだ。
目標値は高くもとう。
記憶に残るからといって、
リピートしたり、口コミしたりするとは限らない。
記憶に残るのが心の傷の場合もあるということだ。
私たちは何故物語を見るのか、
深く考えれば、
傷つく為にではないことは分かるだろう。
まあ若い頃には、
自分の傷を抉る行為に興味を持つこともあるけどね。
2016年07月14日
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