2016年07月19日

それはフェアか?

フェアかどうか。
それは人に好かれるかどうかとも関係している。

ベッキーが叩かれたのはフェアじゃなかったからだ。


フェアの反対語を、この際ゲリラと定義しよう。
嘘偽りも含めて、正々堂々としてないこともあり、
清濁合わせ呑むことをゲリラと呼ぶことにしよう。

ゲリラは嫌われる。
それは、表世界は正々堂々を前提としているからだ。
ルールの穴をついたり、
知らないところで勝手にやったり、
騙し討ちをするのはフェアじゃない。

ゲリラが何故嫌われるかというと、
人を不安にさせるからである。
テロが何故悪かというと、人を不安にさせ、疑心暗鬼にさせるからだ。

前記事とも関連するけど、不安が続くと人は嫌になる。
じゃあ逆に、前記事と関連させれば、
そこに予測や期待を混ぜればワクワクするわけだ。

フランス貴族の圧政に立ち向かった、
市民革命は、ゲリラ的だがワクワクする。
そこに動機、大義名分があるからである。
理想の市民革命の実現という期待があるから、
不安と期待が半々になり、そこにワクワクが生まれる。

もっと没入させるなら、感情移入だろう。
悲劇を背負わせたり、イケメンにしたり、
弱点を持たせたり、渇きを持たせたり、
まず第一に興味深いシチュエーションに陥るといい。

そうすると、
フェアじゃないのに、
そこにワクワクが生まれてくる。

たとえばベッキーにワクワクを生ませる方法はあったか?
動機に同情させれば良かった。
「奥さんがいる人を、
そうと知らず好きになってしまった。
離婚するという約束を信じて待っていて、苦しい」と、
弱点をさらけ出せば良かったのである。
ラインの流出より前ならば、
あの大嘘つきも感情移入によって同情されたはずだ。

大義名分や感情移入によって、期待が入ると、
それはゲリラでも面白くなって行く。

それはフェアか?ゲリラか?

フェアは、王道だ。
ゲリラは、覇道だ。
やり方はどっちでもいい。
ワクワクすればね。



ファイアパンチはフェアで始めたはずなのに、
ゲリラになっているから、みんなついていけない。
フェアを笑うやり方になってるから、
フェアだと第一印象を受けた人は不快だ。
ゲリラには、ゲリラなりのやり方があるのに、
ゲリラの作法も知らなかったのだろう。

勿論、ゲリラが王道を倒せば爽快だけれど、
そのやり方は最後までゲリラならば、認められない。
どこかでフェアに闘う瞬間がないと、やはり嫌われる。
正々堂々と勝負して勝った人には、誰も文句を言えない。
posted by おおおかとしひこ at 12:18| Comment(3) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
批判ばかりして生み出すものは糞って老害というんですよ
何かとは言いませんがてんぐ探偵もあの作品のパクリですよね?
てんぐ探偵を見て元々才能がない人だとわかりました
失礼します
Posted by アオ at 2016年07月19日 19:44
若者が活躍していらいらする気持ちはわかりますが文章を書ける方なんですし作品で表現できないのでしょうか?
これでは純粋な疑問ですが・・・
Posted by アオ at 2016年07月19日 19:58
アオ様コメントありがとうございます。

精進します。
ちなみに「あの作品」の具体的なご指摘をよろしくお願いします。
Posted by おおおかとしひこ at 2016年07月19日 20:22
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