2016年07月19日

スケジュールの半分まで来て書き終えてないのは、完成しない

経験則。

なぜなら、リライト(再構成、再執筆)が結構時間がかかるからだ。



たとえば三ヶ月で2時間のシナリオを書くとしよう。

企画やプロットに一ヶ月、
第一稿執筆に二週間。
このスケジュールでないと、しんどい。

ちょっと待て。そんなパンパンなの?
そうだ。
(そもそも三ヶ月で書けると思うほうが間違いだったりする)

ぎりぎりまで第一稿を書いているようでは、
ろくなものが書けないどころか、完成しないことすら多いだろう。

一ヶ月半リライトするつもりで、
突貫工事のスピードだけで第一稿を仕上げよう。
二週間は相当キツイから、
企画とプロットに三週間、
第一稿執筆に三週間でもいいよ。

いずれにせよ、スケジュールの半分で少なくとも「おわり」まで書くことだ。

そこから、ようやくじっくりと直していけるというものだ。
客観性を得るには、最低でも中三日はあけること。
できれば一週間欲しい。
すると、すでに五週間しかリライトの時間はなくなるわけだ。

五週でリライトは、意外ときついよ。
全体を三周するのもままならないかも知れないね。
経験上、二周リライトしても、まだ直すべき箇所は多かったりするので。


つまり、「三ヶ月で一本」のスケジューリングは、
かなりタイトだということ。
(ほんとの最初は、半年で一本のスケジュールでもいいくらい)


こんな時間配分は、最後まで書いた経験が豊富な人でないと、
見積もれないと思う。
だから書いてみた。

三ヶ月で書きなさい、と言われたら、
「最後の一ヶ月ぐらいで第一稿を上げるイメージ」でいてはダメだ。
きっとそれは間に合わないし、
最後まで書けずに終わってしまう。

あくまで経験則。
だけど意外と当たってるのではないだろうか。
posted by おおおかとしひこ at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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