2016年07月30日

【デビーさんへの解答箱】

別記事に寄せられた質問に、ここで答えておきます。

>デビーさん
融雪装置・・・たしかに雪の世界ならあって当然ですよね! そこで思ったんですがこういう作者の「常識力」はどう養えば良いのでしょうか。(こういう世界ならこういう要素がないとおかしいよね、みたいな説得力・・・とでも言えば良いのでしょうか) 観客に常識力をつっこまれることほど恥ずかしいことはないですから・・・ ニュースや新聞、TV番組を見る、とかですかね?



一概には言えないけれど、
「想像の世界にこもってないで、
現実世界で苦労すること」かな。

現実の社会はどうやって動いてるのか、
現実の人間関係はどうやって動いてるのか、
現実の科学はどうやって運用されてるのか、
などなど。

現実社会での体験しか、常識を学ぶことは出来ないかも知れない。


あと、取材は大事です。

例であれば、札幌へ雪の時期に行って何日か過ごしてみる、
とかかな。
僕は雪国出身じゃないから、雪の話を書こうと思ったらそうすると思う。

宮崎駿は、取材旅行で一切メモもスケッチも取らないのだそうです。
それは、そこにある世界を自分が体験するため、
だと僕は考えています。
コピペじゃなくて、自分の理解こそが、
世界を構築すると思います。

(絵描きが骨格や筋肉をデッサンするのは、
肉体を理解するためのはず)



「他人に意見を求めること」は、僕はあまり勧めません。
その人が的確かどうか、片寄ってないか、
という基準がわからないからです。
平均化するために何人にも意見を聞く人もいますが、
角のとれた丸いものしか出来なくなります。

普通おかしいだろ、というのを気づくのは、自分しかいません。
他人の目線で自作を見る訓練をしましょう。
(殆どのツッコミは、想定内になるべきです。
何度も自作を発表して、まわりに突っ込まれる経験を積むと、
多少は出来るようになります)



さて、
質問をひっくり返します。

面白ければ、多少の齟齬はOKです。
キン肉マンは滅茶苦茶ですが、面白いからOKです。
ドラマ風魔の水中戦とかのぶっとび方もそうですね。

常識にとらわれないことは、武器でもあります。
posted by おおおかとしひこ at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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