さらに続き。
表のもので、
使っていない設定を見つけることは、
根気がいるが容易である。
赤ペンを片手に、
一文字目から読み返して、
のちに使ってない設定が出てきたら、
そこを塗ればいいからだ。
全文を一回読み返す根気さえあれば、
誰にでも出来ることだ。
あとは、バッサリ切るか、
裏に出来ないかを考えていけば、
有限個の組み合わせだからいつか終わる。
さて本題。
難しいのは、
「裏にあるのだが、使っていない設定を見つけること」
である。
たとえば青ペンでも持って、
そういうところを探せるだろうか。
ちょっと難しい。
どちらかというと、無意識の部分だからだ。
明示されていない、文脈的な要素だからである。
これを発見するには、
原稿を閉じて目をつぶり、
世界を思い浮かべるしかない気がする。
ある種のものはメモを取ってもいいけど、
結局無意識にあることだから、
究極的には、無意識に潜って発見するしかない。
それを書いたときはそう思ってたんだけど、
を思い出すしかないだろう。
たとえばてんぐ探偵の後半戦に出てくるキャラと、
大天狗は何故か仲が悪いという設定がある。
これは57話の中では理由が明かされない、
裏にあるものである。
実はこのあと使う予定の設定なのだが、
それはてんぐ探偵第二部を書かない限り、
「てんぐ探偵」には不必要な設定だ。
(単純に、キャラ立て要素と割りきることもできるが)
こういうことに自ら自覚的かどうか、
ということなのである。
裏にあるものを発見するのは難しい。
しかし発見したら、
表に持ってきたり、
裏からもバッサリ切ってきたりしてみて、
その是非を考えるとよい。
「仮にそれがないとするとどうなるか」を、
一々想像し、要素を確認しながら減らしていく根気を養おう。
基準は、その設定を捨てた方が、
話が力強く、面白くなるかどうかだ。
そもそも面白くない話なら、何をやっても無駄であるよ。
2016年07月30日
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