2016年08月02日

人間のリアリティー(シンゴジラ批評6)

あ、二つだけ、人間のリアリティーが上手く描けていた場面があったので、
誉めるべき所は誉めておく。


1. 徹夜でみんなで詰めるところ。

アニメーターのリアルな感じかな。
文化祭の感じかな。
そこにちょっといい感じがあった。

でも掃除のおばさん(片桐はいり)にすら、
ビッグマザーを求めるのはちょっとなあ。


2. ゴジラを倒した瞬間、ハリウッド映画みたいにテンション上がらず、
ほっとしたような、これで終わっていいのか、
みたいな微妙な空気が流れたこと。

とてもリアルだった。
3.11以前なら、イエーイとか拍手とか握手や抱き合わないと、
カタルシスがないと言われたかも知れない。
先の震災で、ひとつの解決は、長い復興のはじまりだと、
兜の緒をしめるきっかけにすぎないと、
リアルで学んだからかも知れない。



あと前の批評に、
あれ明治生命記念館だと書いたのだが、
凍結ゴジラは東京駅方向(もしくは東宝本社日比谷方向)だったかな?
なんか頭のなかで思い出すと方角が違うような気がするので、
詳しい方、間違ってたら訂正してください。
明治生命記念館じゃないかも知れない。

何故か赤坂五丁目なる架空の駅も出てくるし、
微妙にリアルから外れてる所もあるっぽいけど。
posted by おおおかとしひこ at 09:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あの屋上は、武道館そばにある科学技術館の屋上ですね。
樋口監督が「太陽を盗んだ男」と同じロケ地だとインタビューで答えてました。(映画秘宝にて)

シンゴジラはとても残念でした。
大岡さんと全くの同意件です。

結局、庵野を擁してもここまでなんだな、と。
あるいは、庵野に何を期待してたのかな、とも思いました。

この作品で311を総括したなんて抜かすのは噴飯ものですね。
Posted by どら at 2016年08月02日 15:38
どら様コメントありがとうございます。
やっぱ違ったか、すいません。
ちなみに台本には皇居陥落があったと聞きました。
あのアングルは崩壊した皇居バック予定だと思われます。
でも六芒星は…おっと誰かきたようだ

しかし311を総括?
復興ゴロを一掃して、
避難所から人々を解放して、
福島原発をどうにかして、
原子力村を一掃して、
そこに残る部落差別利権をつまびらかにしないと、
総括したことにはならないと思うけど。
ゴジラは、抽象的でいいから、
そういうものを焼いてほしいものです。
Posted by おおおかとしひこ at 2016年08月02日 16:18
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