展開部を書くことは本当に難しい。
僕もまだこれだ、という法則性を見出だした訳じゃない。
でも、順当な展開と、意外な展開を上手く混ぜればいい、
ぐらいの予測は出来る。
パーツに分解しよう。
意外な展開はどうすればいいか。
結論を言えば、
僕はどんでん返しと同じだと考えている。
つまりは、
Aという方向にミスリードさせ、
実はBだった、とB方向へ展開させればよい。
AとBが逆であればあるほど、
AとBが無関係であればあるほど、
AからBが予想出来なければ出来ないほど、
意外性の効果は大きい。
(驚き、どういうことだと引き付けられる)
AとBの関係を上手く決めることが最も大事だ。
だけど実は、Aにミスリードすることが一番難しかったりする。
ミスリードはミスリードと気づかせてはならないから、
それは普通のリードと同じでなければならない。
つまりそれは、
普通に面白く、焦点がしっかりしていて、
先の見通しが立ち、それにワクワクしながらも、
一抹の不安を覚えて完全には読みきれない、
ということが、
普通に書けなければならないことと同等である。
これが出来て始めて、どんでん返しや意外な展開が作れるのだ。
つまりは、引き付ける展開が出来たら、
順目に展開しても逆目に展開しても、
どちらでもよいことになる。
順目の期待に応えたほうが面白ければ順目に、
逆目に意外性を求めたければ逆目に、
展開を選択するだけのことだ。
(そしてそれは気まぐれなほうが先が読めないかもだし、
リズムがあったほうが楽しいかも知れない)
これは、あなたが面白い面白くないの話ではなく、
今そこにどっぷり浸かっている観客が、面白い面白くない、
で考えるべきだ。
観客は、今そこにどっぷりと浸かりながら、
先を予想するものだ。
いや、どっぷり浸かれば浸かるほど、予想をする。
この面白さはどこまで続くのかなと。
(もっとどっぷり浸かれば、どうにでもして状態になる)
その時、予想を裏切ることと、期待に応えることのどちらが、
よりこの先が面白くなるかを考え、
順目か逆目を選べばいいだけのことだ。
考え、というよりは、感じる、のほうが近いかもしれない。
それが物語勘みたいなことだと思う。
自分がそもそも観客ならどう予測するか、
どう予測する観客が多くて、どう予測する観客が少ないのか、
その具体的な比率。
そういうのが勘で分からないと、
面白い展開を選びとることは難しいんじゃないかなあ。
こういうのは、失敗経験で学べるかも知れない。
あの時点でこうしていれば、と反省できるのは、
書き終えてだいぶ客観的になれたときしかないからだ。
つまり、沢山書いて失敗して反省するといい。
意外な展開はみんなの好物だ。
順目の展開と使い分ける能力まで磨こう。
2016年08月30日
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