2016年09月01日

最近聞いた酷い話。

脚本論ではないかもだけど、業界暴露話として。
さる深夜ドラマの問い合わせが某カメラマンにあり、
撮影期間一ヶ月(四週四休)、
ギャラ機材費助手費こみで、
30万というのがあったそうな。

ちなみにハリウッドで使う最高カメラは、一日で100万かかる。
助手が3人は必要。レールやクレーン、輸送費は別途だ。

深夜ドラマの絵が安いのは、単純にお金のせいだ。
機材費を削るか、助手のギャラを叩くか、自分の取り分を減らすか。
一ヶ月拘束されてそれじゃ損をするので、彼は断ったらしい。
損をしてまでやるカメラマンに、仕事が渡っていったはずだ。

今の不景気、予算削減はここまで来ている。
危険水準を割ったと思うよ。

もう全部iPhoneで撮ればいいんだ。
そうじゃないと食えない。
単発のイベントなら貸しを作って泣く泣くやっても、
それで人生設計はできないよね。


今、映像業界はヤバい。
予算削減でだ。
僕のギャラはCM一本150万が相場だったが、
今は50でもやったりする。
民放の最低脚本料は36万8000円(60ページ)。
生涯の仕事として、どうなんだろう。

ギャラが安くてもやります!という若手を食い潰して、
ちょっとギャラ上げたら別の若手を使って、
ベテランはギャラを下げて仕事して若手のチャンスを潰し。
ちっとも上がりは良くならず。
ああ、地獄よ。
posted by おおおかとしひこ at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック