脚本論ではないかもだけど、業界暴露話として。
さる深夜ドラマの問い合わせが某カメラマンにあり、
撮影期間一ヶ月(四週四休)、
ギャラ機材費助手費こみで、
30万というのがあったそうな。
ちなみにハリウッドで使う最高カメラは、一日で100万かかる。
助手が3人は必要。レールやクレーン、輸送費は別途だ。
深夜ドラマの絵が安いのは、単純にお金のせいだ。
機材費を削るか、助手のギャラを叩くか、自分の取り分を減らすか。
一ヶ月拘束されてそれじゃ損をするので、彼は断ったらしい。
損をしてまでやるカメラマンに、仕事が渡っていったはずだ。
今の不景気、予算削減はここまで来ている。
危険水準を割ったと思うよ。
もう全部iPhoneで撮ればいいんだ。
そうじゃないと食えない。
単発のイベントなら貸しを作って泣く泣くやっても、
それで人生設計はできないよね。
今、映像業界はヤバい。
予算削減でだ。
僕のギャラはCM一本150万が相場だったが、
今は50でもやったりする。
民放の最低脚本料は36万8000円(60ページ)。
生涯の仕事として、どうなんだろう。
ギャラが安くてもやります!という若手を食い潰して、
ちょっとギャラ上げたら別の若手を使って、
ベテランはギャラを下げて仕事して若手のチャンスを潰し。
ちっとも上がりは良くならず。
ああ、地獄よ。
2016年09月01日
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