2016年09月11日

人はいつ動揺するのか

あると思っていたものが、ないときではないか。


あると思っていたのは、
それが当然だと思っているもので、
ないときに初めて当然だったと気づくような感じ。

実家。地面。嫁の愛。朝立ち。
うまい飯。業界。日本。人の情け。
貯金。終電。信頼。髪の毛。合格。予定。

なんでもいい。
小さいのから大きいのまで。
人の動揺を描くのは、物語にしか出来ないことだ。
動揺したらどうなるのか。
そのあとに何をするのか。
落ち着いたら元に戻るか。
それからどうなるのか。
動揺はひとつのターニングポイントだ。


危険や締め切り、目的以外の、
行動の理由は他にもある。
動揺はそのひとつだと思う。

感情を安定からはずす何かが起こる。
その人はその不安定から安定に戻ろうとする。
そこに、物語の生まれる隙間が存在する。
posted by おおおかとしひこ at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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