2016年09月16日

映像業界は潰れるかも知れない

ちょっと絶望的な話を先日聞いたので。
僕が低予算の企画を持っていったら、
よそはもっと低予算でやっているという。

たとえば地上波じゃない30分のドラマを、100万円で作ってるって。

10話で1000万。
三ヶ月かけて放送するそれを、仮に一ヶ月で作ったとする。
週一休みを入れて25日でつくるとしよう。
(2日で撮影、1日で編集とする)
単純に割れば40万/日。40万の現場って?
日当1万を10人雇ったら残り30万。
キャストもスタッフも機材費も、美術費も場所代もそのなかから、
捻出出来る?
CMの撮影は、2000年当時は一日1000万と言われたものだ。
たとえば名のあるキャストは、契約料数千万と、当日出演費100万を持っていく。

そこからダンピングにダンピングを重ねて、
一日40万。
もう無理だろこれ。

安い安いと言われた風魔でさえ、1話1000万、全13話で1億3000だ。
三ヶ月かけて作ったので、169万/日。

どっかの公共工事は、入札額から何倍にも予算が膨らんでるというが、
それって満額払われるの?
映像業界は、予算はびた一文増えず、差額がプロダクション利益だよ?


YouTubeに自腹で数百万切って、アップしたほうが速いのか?


ちなみに。
脚本料は、全予算の3から5%だ。10%はもらえない。
きみが300ページ書いていくらもらえるか、わかるな?
posted by おおおかとしひこ at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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