「真逆の者」を作ること。
たとえば性格が真逆とか、ビジュアルが真逆とか、立場が真逆とか。
真逆の関係にある、AとBをつくるとよい。
それは大抵主人公と敵とか、主人公とヒロイン、などの関係にもなるのだが、
脇役の対照的な二人にしてもキャラが立つというものだ。
また、対照的なその「差」の部分が、実はその扱うテーマに関係していると最高だ。
たとえば格闘技ものだと、たいていスピード系とパワー系の対照的な二人が出てくる。
格闘技とはすなわちスピードとパワーの間で行われるもののことだ、
ということが、二人の対照的な「差」によって浮かび上がるわけだ。
古典的な例をあげれば熱血系とクール系か。
二人の対照的な性格によって、
テーマへのアプローチ方法が異なり、
それがその扱う世界の広さに繋がっていると、がぜん面白くなるというものだ。
(たとえば漫画「ピンポン」では、主人公の二人が、前衛系と後衛系という対照的な戦型をもち、
卓球はその間で闘われるものであることを我々に理解させた)
対照的な二人は、性格だけでなく、生き方や行動様式、哲学も対照的なはずだ。
その差が世界の豊かさ、テーマの豊かさに直結するだろう。
たとえば、
考え方の全く対照的な二人の弁護士ものだと、
正義の相対性が浮き彫りになるだろうし、
アリとキリギリスのように対照的な二人は、
人生と一生について浮き彫りにしてみせたわけだ。
「真逆の者」をつくろう。
主題を真ん中にし、両極端な二人の間でドラマが進行するようにすれば、
双方とも最もキャラが立つようになるだろう。
(もちろん、前記事と合わせれば、それぞれに過去があると面白くなるわけだ。
「シグルイ」はその最たる例である)
2016年09月23日
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