2016年09月24日

バッドエンドを練習しよう

このブログではハッピーエンドを推奨しているが、
それを書くためにバッドエンドを学ぶべきだ。
(普段バッドエンドばかり書いている人は逆にハッピーエンドを学ぶべきだ)


バッドエンドは、
悪意や人の業や、
恨みや愚かさや、無知や無能や、
純粋ゆえの無能や、
うまくいかない何かによって、
うまくいかない。
それどころか、
トラウマ級の最悪な結末を引き起こし、
救いがなく、
どう解釈していいか分からないエンドになる。
世界に希望を持てず、
地獄を見ることで、
この世はもう少しましだと安心するためにある。

つまりハッピーエンドと真逆である。

ハッピーエンドは、
善意や理性や、
人を思う気持ちや賢さや、知識や知恵や、
清濁合わせ呑む実行力や、
うまくいくべくして、
うまくいく。
それどころか、
永遠に記憶に残る最高の結末を残し、
希望や救いを残し、
解釈のハッキリしたエンドを残す。
世界に希望が満ち、
世界の理想を見ることで、
この世はもう少しましだと安心するためにある。


あなたは、両方書けるだろうか。
ハッピーエンドを書くのがうまい人は、
バッドエンドを書くのもうまいと僕は思う。
逆もしかりだ。
つまりは、物語を組み立てるのがうまいから、
それが出来るのだと思う。
作り方は真逆だが、
対称型をなしていて、
すなわち相似であると僕は思う。

短編でいい。
バッドエンドを試しに作ってみよう。
物凄いバッドエンドを作ることは、
物凄いハッピーエンドを作ることと、
真裏から似ている。
posted by おおおかとしひこ at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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