前記事の続き。
テヅカチャート式に色々やってると、
こういうことが分かってくる。
自然でリアルだけれど、淡々とした展開。
無理がありすぎてドタバタしすぎる、リアリティーのない展開。
ハチャメチャだけど理屈が通ってて、
リアルにはないかもだけど、フィクションとしてはアリな展開。
我々の目指すのは、3番なのだ。
勿論毎回うまく思いつくとは限らないから、
実際のところは1と3が混ざったものになるかも知れない。
もし淡々とした地味展開しか出来ないのなら、
テヅカチャートでハチャメチャを4つは考えてみよう。
1個ぐらいは無理がないのが含まれるかも知れない。
ドタバタばかりの人は、
リアルで抑えた渋い展開も必ず3つは考えてみよう。
そこに人生の真実が見つかるかも知れない。
あくまで訓練だから、
無茶をすることだ。
練習は全力で、試合は練習のように、だ。
才能とは制御された狂気である、
というのは、こういう制御訓練をしてることとも、
関係あると思う。
庵野なんかは、狂気が制御されてない感じがする。
だから辻褄を合わせられないんだと僕は思う。
実際のところ、2段ずつ積むだけで大変だけど、
本格的なストーリーになるには、
10段とか20段とか必要だろう。
前の例でいえば「アイドルに告白される」のは、
その前半戦なのか後半戦なのか、中盤なのかで、
ストーリーの様相は変わってくる。
もし前半にするなら、中盤と後半にまた別の面白いシチュエーションが必要だろう。
それをテヅカチャート式に偶然思いついてもいいし、
全く別のところで思いついて、
うまく合体させてもいい。
接続がうまく行くかどうかは、テヅカチャート式に展開させて、
うまく接点にたどり着けばいいだけのことだろう。
その段階が多ければもったりするので、
数段で接続出来るとタイトな展開になると思う。
つまりはテヅカチャートは、
このような因果関係の制御の練習にもなる。
発想力を鍛えるのが訓練の最初としたら、
別々のチャートの合体や分離や順番の入れ替えなど、
リライトやサブプロットの配置などの実践にも、
使える基本が詰まっている。
勧めない理由はないので、
今日から一日一個、やってみるといい。
最初は二段積んで、段数も増やしていくとよい。
2016年10月06日
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