2016年10月10日

カレンダーを作ろう3

各登場人物の年表を作ることは、
よくある基本だ。

これとカレンダーを照らし合わせるのはとても重要だ。
その季節何をやっていたか、
その人物が何かを思い出すに違いないからだ。


冬に嫌なことがあった人なら、
冬の季節に嫌なことを思い出すだろう。
無意識に遠ざけるかも知れない。
夏にいいことがあった人なら、
夏が来るだけでウキウキする筈だ。
逆に夏が鬱な人もいるし、冬が好きという人もいる。

それは、それぞれの資質もあるけれど、
大切な思い出や経験と関係あることのほうが多い。

「この風景を見るとあのことを思い出すぜ」
というのは、あまり上手ではないが、
そういうことを示す一番原始的な手法だ。
(精々、思い出を前ふりしておいて、
あとであの時と同じ光景に出くわさせ、
その人物と観客が同じ気持ちになる、とかね)


年表を作るのは、人物の厚みを作るのにとてもいいが、
作中のカレンダーと絡む出来事は何か、
決めておいたほうがよい。

夏に部活の練習を沢山した人は、
今その部活をしてなくても、
気が引き締まったり、何かを達成したくなったり、
あるいは逃げたくなったり、するものである。
秋に大恋愛をした人は、秋を特別なものと考える。
春に大失敗した人は、今年こそなんとかならないかと思うのだ。

その気分がストーリーに影響するとき、
単純に現在のレイヤーだけで物事が進まなくなり、
より現実に近い感覚を覚えるというものだ。

人は過去から影響されやすい。
そう分かっていてもなかなか上手く出来ない人は、
こうしたカレンダーと年表と季節の連動をチェックしてはどうか。
あるいは創作してもよい。


また、
主人公○才のとき、△は□才でまだ出会っていない、
なんて、年で輪切りにした年表を作ることも、
過去を俯瞰するのに役に立つ。
同い年の年表対比なんて面白いよね。


当たり前だけど、
それが作中に関係ないなら作るだけ無駄だ。
しかし何らかの実在感が、あなたのなかで出てくる筈である。

誕生日や趣味を決めたり愛称を決めたり、
住むところや路線を決めたり、持ち物や服や部屋を決めたり、
嗜好品を決めたりなどの、時間軸を持たないことを決めることは、
キャラクターメイキングのやり方のひとつだ。
しかしこれらは点でしかない。

線のメイキングをするためには、時間軸を持つ特徴を付与しなければならない。
過去(年表、性格形成、体験)、未来(希望や目標や願望)を作ることで、
登場人物は動く像になってゆく。

たとえば煙草を今やめているが、将来的に復帰するかも知れない。
その変化のきっかけがストーリーの何かなのだ。


季節は巡る。
作中でも巡る。
それぞれの過去でも巡ってきたし、
これからも巡るのである。
あなたは、
その一瞬を素晴らしく切り取るために、
過去と未来を用意するのだ。
posted by おおおかとしひこ at 05:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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