2016年10月12日

【日記】過労死問題について、産業構造からこれだけは言いたい

サービス業(人件費や手数料が主な収入)は、
そのスペック以上を引き受けるべきではない。
8時間労働で全作業量を割り、その日数で仕事を受けるべきだ。

それよりも短いスケジュール、それよりも安い金額で受けるから、
下請けに無茶ぶりをし、寝る時間を削り、
期日ぎりぎりまでぎりぎりに部下を働かせざるを得ないのだ。

「それは今のうちのスペックだと期日内に出来ませんので、
お受けできません。よそを当たってください」
そう上が断らない限り、
部下は死に続けるだろう。

バブル時代の広告代理店の働き方は、
それでも唸るほど儲かったから成立した。
CM一本納品したら六本木で朝まで騒ぎ、
タクシーで熱海までつけてガッツリ寝て、昼すぎに出社し、
それらを経費で賄えるほど儲かっていたから成立した。
仕事を受ければ受けるほど儲かり、社長賞だった。
僕は1997年にプロダクションに入り、一年目に最大残業319を経験した。
残業代は全額出た。
今はそうではない。


「よそより安く、早くやります」と仕事を受けようとする営業を、
仕事を発注する側が疑ってかかれ。
どれだけ社内が働いて、どれだけ儲けを残すか分ってないやつだ。
それは部下か下請けを殺しにかかるか、移民にやらせるやつだ。
価格破壊は、結局人間の破壊なのだ。
posted by おおおかとしひこ at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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