理論を体で試すことを知っている。
体に染み込むには時間がかかることを知っている。
それは頭で考えても無駄で、反復しかないことも知っている。
どこまで出来ていて、どこまで出来ていないかを把握できる。
有効でない理論は捨てることを知っている。
いいコーチとダメなコーチ、合うコーチと合わないコーチがいることを知っている。
やるのはコーチではなく自分だということを知っている。
ダメ出しの意味をとらえ、反芻し、跳ね返すように成長した経験がある。
世の中には間違った理論があることも知っている。
トレーニングスケジュールを自分で組める。
途中で誰かに客観的な意見を求め、方向の修正を行える。
他人(一流、ダメな人、自分と似てる人)と自分を比較し、何が違うかを把握できる。
自分に合う指導者を探す苦労を知っている。
結果を出すのはコーチではなく自分だということを知っている。
おそらく、コーチにもある程度なれる。
挫折した体験、小さな成功体験がある。
演劇部は体育会系の側面もあるな、と演劇経験者と話すとよくわかる。
編集者やプロデューサーは、時に正しく時に間違っている。
体育会を未経験だと、彼らの指導や意見に、
100%依存するか100%反発するか、妥協するか、
みたいな選択肢しか持たない。
つまり、他人と組んで一緒に上がっていく、
という経験をしたことがない。
そういう意味で、我々の仕事は純然たる孤独芸術ではないので、
体育会の経験は社会的に役に立つ。
逆に、社会慣れしていないと振り回される。
2016年10月17日
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