2016年10月19日

文章力の鍛え方

「それを知らない人に説明する文」を書いてみる。
恋。象。死。社会。知性。数学の必要性。
なるべくうまく説明できないものがいい。

そしてそれを最低三通りの、
全然違う人格で、説明してみること。


キャラクターを出すと分かりやすいか。
ドラマ風魔から持ってくると、
恋を、小次郎が説明するとしたら。
恋を、武蔵が説明するとしたら。
恋を、陽炎が説明するとしたら。

こういうことをやってみる。

全然違う文体、言い方、考え方、観点、原理があることに、
あなた自身が気づくだろう。
そして、
あなたの説明ではなく、
そのキャラクターがする説明になっていることを確認しよう。

物語にあなたは出てこない。
そのキャラクターたちが出てくるだけである。


これは、キャラクター創造の練習にもなる。
曖昧模糊としたキャラクターたちに、
それぞれ同じことについて答えさせるといい。
誰の答えも似たような感じになるのなら、
まだ「その人らしさ」が曖昧模糊だ。
その人らしさは何だろうと考えながら、
なるべく他のキャラクターと、
答え方を違うものにしていく。

そういう過程で、キャラクターが立ち始めていくだろう。
慣れてきたら、必ず全く異質の答えにするだけでなく、
似たような感じだがハッキリ別人、
みたいなことに挑戦してもいい。
posted by おおおかとしひこ at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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