他人の介入により、
ストーリーラインは複雑に、多段階化する。
さらにその他人にフォーカスしたストーリーラインを立てれば、
それがサブストーリーライン(サブプロット)になるわけだ。
その人にとっての、
動機や目的、焦点が、
いかに解決するまでかが、
その人のサブストーリーラインである。
2の所で示したように、
そのサブストーリーラインは、主に対して副になるときも、
主に対して対になるときもある。
ダースベイダーのサブストーリーラインは、
ルークスカイウォーカーの対になるサブストーリーラインとして、
当初は発想されたのだろうが、
急にそっちのほうが魅力的になってしまったわけだ。
(これはバキでも、オーガのほうが魅力的になってしまったことと、
似た現象である)
サブストーリーラインを作るコツは、
その介入した他人を主人公だと考えて、
その人のストーリーラインを作ることである。
勿論そのストーリーラインにまた別の他人が介入し、
話は複雑に、面白くなっていくはずである。
その別の他人は、主人公でもいいし、
また別の他人でも構わない。
つまりは、複眼的に「それぞれの事情」をとらえられるか、
ということが、
様々な登場人物が絡み合う、複雑な話が書けるか、
ということになるわけだ。
そしてそのサブストーリーラインも、
ひとつのストーリーであるから、
問題と解決、センタークエスチョン、
結末の意味(テーマ)、感情移入やカタルシス、
三幕構造などが備わっていることが、理想である。
それぞれ、サブ問題、サブプロットのセンタークエスチョン、
サブテーマ、などとして、メインと区別することがある。
ダースベイダーやオーガは、主人公以上に感情移入してしまうほど、
サブストーリーラインやキャラクターの魅力が増してしまった例である。
メインストーリーラインが面白くない話には、
往々にしてある現象だ。
また、これを避けるために、
主人公自体が複数のサブストーリーラインを持つ場合もある。
事件解決ものなのに、ラブストーリーも含む、
みたいな話は、
事件解決のストーリーラインが大して面白くなくても、
ラブストーリーのサブストーリーラインが良ければ、
名作扱いもされるというものだ。
ブレイクシュナイダーは、これを主人公のBストーリーなどと呼んでいる。
人間、抱える問題は複数ありうるわけだから、
この発展型はとても自然だと言えよう。
介入した他人にもサブストーリーラインを作ると、
話は複雑に、面白くなる。
こうやって、単純な話を引き伸ばして、面白くしていく。
(長期連載ものになると、主人公の話は止まっていて、
サブキャラの話ばかりしているものも少なくない。
「はじめの一歩」なんて露骨にそうで、
宮田の再戦中止からの板垣あたりで脱落した)
勿論、主人公の物語が、
最も分厚く、面白く、激しく、深く、
テーマを語るものでなければ、
それはメインストーリーラインの価値がないといえる。
メインストーリーラインを見失ったら、
再び問題とその解決への動機付けを確認すると、
いいかも知れない。
2016年11月05日
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