2016年11月14日

wordで脚本を書くときのTIPS2

小ネタその2。
字下げのこと。
台詞の二行目以降は一文字字下げ、ト書きは三文字下げなのだが、
wordにその字下げを自動的にやってくれる機能はないので、
手作業で一々やらなければならない。

で、重要なことは、
台詞やト書きを打つときは、
字下げを気にせず打つことだ。

会話のリズムは字下げと関係ないからだ。

執筆と編集は別の人格がやらなければならない。
落ち着いたときに字下げ作業だけやると、名文が書けるぞ。
名文は字下げと関係ないところで書かれるものだからだ。

極端にいえば、字下げ作業なんて移民のバイトにやらせりゃいいのだ。
あなたの仕事は、名文を書いたり、すばらしいストーリーを書くことである。
wordの字下げごときに、わずらわされるべきではない。
細かい作業を、作品がだめなことの言い訳に使うべきではない。

つまり、wordは編集ソフトであり、執筆ソフトではないということである。
クリエイティブな本質的な作業は、wordとは関係がないのである。
(一太郎などは使ったことがないので、わからない。
MacのSimple TextとUNIXのemacsしか使ったことがない。
学生時代はemacsを使っていたが、それも脚本には向かなかったなあ)
posted by おおおかとしひこ at 15:32| Comment(4) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オズエディターとかどうでしょう?
前は無料だったんですが、有料になっちゃったんで、お試ししずらいですかね。
私は、実際の時はテキストファイルで書いて、一気に字下げの編集の時、使います(使いました)けど、楽だったような。

オズは小津から取ってるんですかね。

http://ospage.jp/soft/oseditor2/oseditor2.html
Posted by こん at 2016年11月15日 08:28
こん様情報ありがとうございます。

有料っても2000円だし、糞wordよりよっぽどよさそうですね。
しかしwordとは20年の付き合いなので、今さら戻れなさそうです。小説もあるしなあ。
Office365の考え方があまり気にくわないので、ムカついたら試してみます。
若い皆さんはオヅ使ってみてください。

いずれにせよ、
「弁護士は弁護士の仕事をするべきであり、
タイプライターの為には秘書を雇うべきだ」
というアメリカの考え方を僕は支持します。
究極的には手書きでいいと思ってるので、
ワープロソフトなんてどうでもいいのです。
Posted by おおおかとしひこ at 2016年11月15日 10:44
大岡さま。
見直してみたら、30日間無料お試し期間があるみたいですね。
最初の設定がやや面倒かもしれませんが、それさえ慣れれば、まず別のワープロソフトで完成したテキストを、がーと流し込んで一気に整形するには、便利だったかと。

まあ、確かに、だからといって、シナリオの腕が上がるわけではなく、あくまでも単純作業が楽になるだけのものです(笑)。
Posted by こん at 2016年11月15日 11:42
>まず別のワープロソフトで完成したテキストを、がーと流し込んで
その最初をwordでやってしまえば、という逆説(笑)。
自分で設定してきた環境があるので、
結局wordでええやん、てなりそうだなあ。

word使いにくい、という初心者には便利かもですね。
(特にmacのwordはかなり糞なので)
ちょっと面白そうなので、無料体験してみますわ。
Posted by おおおかとしひこ at 2016年11月15日 12:02
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