2016年11月24日

映画監督になるために中学校で身に付けること

という検索ワードで来た人がいるようで、
興味深いので僕の考えを述べてみよう。

たったひとつしかないと思う。

死ぬほど好きな映画を、死ぬほど見ることだ。


僕の場合は、
「超時空要塞マクロス・愛おぼえていますか」
だった。

あの頃は入れ替え制じゃなかったから、
一日五回見た。
全部で、50回以上見た。

それほど好きな映画に、出会えるかどうかだ。
必ず映画館で見ること。
お金は小遣いから工面すること。親から前借りしてもいい。
とにかく必死になって、一秒も見逃さないようにすること。
瞬きすら僕には勿体なかった。

暗闇からその世界が現れて、
暗闇に消えて行くまで、
全部を覚えていること。

10年たっても20年たっても、
その映画館での体験は、
映画がいかに素晴らしいものであるかを、
あなたに教え続けるだろう。



経験的に、中二で出会った映画は、
一生を左右するものであることが多い。
僕の場合、
「風の谷のナウシカ」「グレムリン」
「バックトゥザフューチャー」「ターミネーター」
「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」
に中二で出会っている。
(映画館以外も含む)
そういう映画を僕は作りたい。


その時に物凄いハマったドラマがあればドラマ監督を、
漫画なら漫画家を、
音楽ならバンドを、
小説なら小説家を、
絵なら絵描きを、
写真ならカメラマンを、
モデルや役者なら出演者を、
それぞれ目指せばいい。

映画監督になるには、世の中の全ての中で、
映画こそが最も素晴らしいものであると思っていたい。
酒に目覚めたら、杜氏を目指したっていい。

あなたが、映画こそが最も素晴らしいものであると考える、
その素晴らしい映画は何か?
あなたは一生、その映画を大事にするだろう。
(その後たとえばとある女性を、その映画以上に好きになったのなら、
その人と結婚してその人を一生大事にしなさい。
映画監督は諦めればいいだけだ)

レンタルビデオやネットテレビでもいいけれど、
出来れば、映画館でハマって欲しいな。



あとは些末なことだけど、
ちゃんと勉強して、ちゃんと部活もして、
ちゃんと恋愛もして、ちゃんとフラれて、
ちゃんと辛い目に会い、ちゃんと悩んで、
ちゃんと喜びに出会って欲しい。


具体的な技術は、大人になってからでも出来る。
中学生のうちにするべきことは、
最高の中学時代を過ごすことである。

何故なら映画とは、人生を知る者に微笑むからだ。
posted by おおおかとしひこ at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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