という検索ワードで来た人がいるようで、
興味深いので僕の考えを述べてみよう。
たったひとつしかないと思う。
死ぬほど好きな映画を、死ぬほど見ることだ。
僕の場合は、
「超時空要塞マクロス・愛おぼえていますか」
だった。
あの頃は入れ替え制じゃなかったから、
一日五回見た。
全部で、50回以上見た。
それほど好きな映画に、出会えるかどうかだ。
必ず映画館で見ること。
お金は小遣いから工面すること。親から前借りしてもいい。
とにかく必死になって、一秒も見逃さないようにすること。
瞬きすら僕には勿体なかった。
暗闇からその世界が現れて、
暗闇に消えて行くまで、
全部を覚えていること。
10年たっても20年たっても、
その映画館での体験は、
映画がいかに素晴らしいものであるかを、
あなたに教え続けるだろう。
経験的に、中二で出会った映画は、
一生を左右するものであることが多い。
僕の場合、
「風の谷のナウシカ」「グレムリン」
「バックトゥザフューチャー」「ターミネーター」
「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」
に中二で出会っている。
(映画館以外も含む)
そういう映画を僕は作りたい。
その時に物凄いハマったドラマがあればドラマ監督を、
漫画なら漫画家を、
音楽ならバンドを、
小説なら小説家を、
絵なら絵描きを、
写真ならカメラマンを、
モデルや役者なら出演者を、
それぞれ目指せばいい。
映画監督になるには、世の中の全ての中で、
映画こそが最も素晴らしいものであると思っていたい。
酒に目覚めたら、杜氏を目指したっていい。
あなたが、映画こそが最も素晴らしいものであると考える、
その素晴らしい映画は何か?
あなたは一生、その映画を大事にするだろう。
(その後たとえばとある女性を、その映画以上に好きになったのなら、
その人と結婚してその人を一生大事にしなさい。
映画監督は諦めればいいだけだ)
レンタルビデオやネットテレビでもいいけれど、
出来れば、映画館でハマって欲しいな。
あとは些末なことだけど、
ちゃんと勉強して、ちゃんと部活もして、
ちゃんと恋愛もして、ちゃんとフラれて、
ちゃんと辛い目に会い、ちゃんと悩んで、
ちゃんと喜びに出会って欲しい。
具体的な技術は、大人になってからでも出来る。
中学生のうちにするべきことは、
最高の中学時代を過ごすことである。
何故なら映画とは、人生を知る者に微笑むからだ。
2016年11月24日
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