映画をデスゲームだと考えると、
死の危険が何回あるべきか気になってくる。
二時間映画では、おおよそ6回だ。
第一ターニングポイント、
第二幕の4つの障害、
第二ターニングポイント、
と考えるとよいかもだ。
第一ターニングポイントは、
日常世界から離れて、
危険がうろうろする非日常世界へ進むことを、
覚悟するポイントだ。
つまり、大きく死の危険を意識せざるを得ない。
(実際、
死の危険が迫り、それを乗り越える場面が第一ターニングポイントになっている映画もある)
二幕には4つ障害がある、
というのはシドフィールドの説だ。
少なくともこの回数は、
デスゲームがあるだろう。
そしてクライマックスの最も危険なヤマを意識する、
第二ターニングポイントで、
再び主人公は死を意識することになるだろう。
マックスのデスゲームが待っていることを、
覚悟しなければならないだろう。
そういうわけで、
デスゲームの五重塔は、六階建てだと考えるといいかも知れない。
勿論、これより多くても少なくても構わない。
ざっとした基準だと考えてよいだろう。
初心者が書きがちな、
「落下する夕方」テンプレだと、
その六重塔が第二ターニングポイントだけだったりする。
一階建てなわけだ。
だから、普段六重塔を見慣れている観客から見ると、
とても退屈なのである。
映画とはデスゲームだ。
二時間だと(約)六重塔のデスゲームだ。
(勿論四天王が毎回いるわけではない。
目的を阻むコンフリクトをうまく解消する、
という段階的ストーリーの数の話である)
そう考えれば、全体の設計がしやすいかも知れない。
2016年11月30日
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