2016年12月13日

その話は、大体何かに似ている

何かオリジナルを書こうと思って、プロットを書くとしよう。
それは、過去に大抵似たプロットがある確率が高い。
書き終えてから、似た映画を探すといいかも知れない。


それは、ガワの題材ではなく、ストーリーの本質的に、
という意味である。
だから、検索することはたぶん出来ない。
「そういえばこれはあれに似てるなあ」という感覚で、
過去に見た名作を引っ張り出してくるという程度だ。
だから、過去の名作についての記憶がなければならない。

さて、過去のプロットが似た名作を見てみると、
ものすごくきちんと濃いドラマが繰り広げられているはずだ。
あるいは、少しの場面でも効果的になるように、
ものすごくぎりぎりまで場面が煮詰められているはずである。

特に、特撮以前の人間ドラマ(70年代より前)は、
濃いドラマしか面白さの源泉がなかったから、
かなりの工夫をしていたはずである。

「事件をきっかけに家族が再生する話」ぐらいの似てる加減なら、
必ず過去に似たプロットがあるはずだ。
それを参考にし、過去に誰かがやった偉大なる軌跡を見て、
それを超えるドラマを書かなければならない。

凡人はそこでパクッてしまい、さらに似た作品を書いてしまう。
過去の名作を越えるのは、今だというのに。


その話は、大体何かに似ている。
何に似てるかは、映画をどうやって見て来たかに関係する。
ガワではなく、本質的な部分で思い出してみよう。
posted by おおおかとしひこ at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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