格闘技興味ない人はここでおしまい。
ブラジリアン柔術の強みは、足の使い方だねえ。
サッカーの国だからかしら。手より足を使うのが印象に残った。
GFTというリオ郊外の道場で見学が出来ました。
黒帯は二人で、普段通りの練習を見せてほしいという、
外国人には一番難しいリクエストが実現。
はじめに奥義あり、というところで考えると、
ガードポジションから、
三角締めを右左に十回、
相手が手を床についた状態にさせて肘裏を取るのを右左に十回、
という腹筋みたいな実戦的運動からはじめており。
この体勢になったら反射で取りに行けるように、
またオフェンス側もディフェンスを体が先に意識するように、
しみこませているわけで、
なるほどと思いました。
ストレッチ、上の基礎運動のあとはすぐスパー。
ここの道場はスパー中心のやり方のようです。
今日のテーマはニーオンザベリーからの展開。
左膝でコントロールしているとして、
左手で逆の奥襟を取り、内手首で首をコントロールした体勢からの、
展開の研究をしておりました。
左右を均等に学び、
その体勢からはじまるフリースパー1分を繰り返すやり方。
小一時間メンツを交代しながらやったあとは、
90秒フリースパーをひたすら一時間ぐらいやってました。
スパイダーガードからの展開が多かったかな。
マウントパンチがないため下のほう有利なので、
先輩が下になる展開が多かったです。
あとはみんな両足を絡ませていくのが上手い。
相手の手足が空いてたらそれに両足を絡めて動きを封じるのが基本みたいなのが、
白帯ですら徹底されてる感じ。
脚関節は黒帯のみ開放らしく、黒帯の動きは段違いでしたねえ。
クモというかタコというか、
両手両足をガードポジションで別々に動かせる技能がすごい。
チェスゲームのような展開というよりは、
状況が来たら反射でやっていく、
まさにブラジルサッカーのような人たちが多かったです。
その道場に行く前にブラジル人のドライバーの助手席に乗せてもらったのだが、
運転がみんな荒く(ウィンカーなし車線変更は当たり前、
車線またいで運転してるやつも普通にいる)、
全員が反射神経とアドリブで平均化されてる感じなのが、
ブラジルサッカーみたいでした。
ブラジリアン柔術は、
そういうラテンな気質に合ってるんだなあ、という理解をしました。
型に嵌めていく日本人の武術観、社会観とは真逆ですね。
明日はカポエイラアンゴーラ派の見学が実現。
ブラジルに来てよかった。
2016年12月14日
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