2016年12月18日

俺は人間として死にたい

と、登場人物が言ったとする。
具体的にはどのような意味だろうか。


やさしくありたいのか。
規則に縛られず自由でいたいのか。
熱情を持ち続けたいのか。
自分本意よりも家族や絆を大事にしたいのか。
嘘や裏切りを許さないことか。
創造的でありたいのか。
日々楽しく笑って平穏に暮らしたいのか。

それは、作品のテーマで決まるだろう。

あなたが人間というものをどのように考えているかが、
作品世界に如実に出ていれば、
台詞の具体を言わなくても察することが出来るだろう。

具体的に考えていなくても、
その作品が如実に人間というものを描写していれば、
その意味は確定するだろう。


あなたのキャラクターに仮に言わせてみよう。

俺は人間として死にたい。

その意味が具体的にどういうことか明らかならば、
その作品は具体的なテーマ性を持っていると、
言えるかもだ。


昔は「貴様それでも人間か!」と正義の味方が激昂するような、
敵の行動で、人間とはどういうものかをあぶり出していた気がする。
posted by おおおかとしひこ at 02:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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