2017年01月06日

2号は1号が前提になる

リライトの話。


仮面ライダー2号は1号を前提としている。
ウルトラセブンはウルトラマンを前提としている。
バックトゥザフューチャー2は、1を前提としている。

つまり、2というのは1の改良版であり、
初めてそれに触れる人を前提としていない。

2のうち半分は1だ。
仮面ライダー2号は、
謎の組織ショッカーに改造されたり、
変身能力を持っていたり、
必殺技やバイクがあるところは、1号と同じで、
個性の部分が違う。
セブンも、
ウルトラの星から来た巨人が、
格闘や光線で巨大怪獣を倒して、
地球防衛隊を助け、かつその中の一人が実は正体、
というところは初代と同じで、
個性の部分が違う。
BTTF2も、世界設定や事件が同じ場所、
にもう一度いくことになる。

何が言いたいかというと、
これは第二稿と第一稿の関係のことを言っているのだ。

二稿は、一稿を前提としている。
だから、初めてそれを見る人用になってなくて、
大抵は、一稿を見た人が分かるものになっていることが、
とても多いのだ。

だから、改良した気になっていても、
半分は前の原稿前提に、無意識になっている。


「前の原稿前提」に陥らないためには、
どうすればいいか。

2号と1号の関係だと、思い込んでいないかを自分の中でチェックしよう。


2号単独主演で初登場、
と第二稿を思えるかどうかなんだよね。
だから、
理想の二稿と一稿の関係は、
ザクと旧ザクかもね。
一稿はなかったこと。
二稿でちゃんと完成させていきたい。


リライトの困難さは、
それを2号にしてしまいがちなことだ。
ザクにしよう。
グフ(ザク前提の比較)ではないのである。
posted by おおおかとしひこ at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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