2017年02月04日

【PC日記】カタナ式のひみつ(アルペジオ打鍵が多いこと)

カタナ式、使ってますか?

QWERTYに比べて、日本語がとても打ちやすい配列です。
マニュアルにも少し解説を書きましたが、
先行する行段系より優秀だと考えます。

そのひみつは、アルペジオ打鍵
(同手の隣同士の指を順に使う。
たとえば右人差し指→中指、薬指→中指など)
の多さにあると考えます。


右手の二重母音のアルペジオ打鍵(二字熟語に頻出)、
拗音がらみのアルペジオ打鍵(しょうsyouが頻出なのは分かるでしょう)、
そして左手のアルペジオ打鍵
(子音だけの流れがアルペジオ打鍵になりやすい)。
これがカタナ式のひみつです。


たとえば名曲「流星ロケット」の冒頭を打ってみましょう。

日本語:
カッ飛んでゆく 流星ロケット 窓から見える私は
見下ろしたら ちっぽけで ダサく見えた

カタナ式ローマ字:(濁音シフトを大文字で示します)
kattoんTeyuku ryuuseiroketto maTokaramieruwatasiha
miorositara tippokeTe Tasakumieta

このローマ字打鍵の、アルペジオ打鍵部に印を入れてみます。
kattoんTeyuku ryuuseiroketto maTokaramieruwatasiha
----**--**-#- #**--**#-#---- ----#-#-#**#*--#-#---
miorositara tippokeTe Tasakumieta
#**#-#-#-#- #------ #*#*#*#**--

空白がずれたらすいません。
-は通常打鍵、
*は右手のアルペジオ打鍵(二重母音、拗音だけでなく、
右手だけの動きがアルペジオも含む)、
#は左手のアルペジオ打鍵(左手だけの動きで見たときのアルペジオ)です。
見よ、このアルペジオ率!

(比較対象として、QWERTY配列のアルペジオを見てみましょう。
kattonndeyuku ryuuseiroketto madokaramieruwatasiha
---------**** -**-**---**----- ---**-----**--**---
miorositara tippokede dasakumieta
-**------ ---***--- --****-----
想像より多いけど、特定のパート、
yukoi付近、sa付近にしか発生していない)


カタナ式は左右交互打鍵なので、
入力のコツは、右手と左手を別々に動かすこと、
もっというと、
右手の入力列は右手だけで打ち、
左手の入力列は左手だけで打つ感覚を持つこと、
それがたまたま同期しているように打つことです。
(これを習得するために、
母音部だけの打鍵練習、子音部だけの打鍵練習がオススメ!)

で、右手だけで見たとき、左手だけで見たとき、
アルペジオ打鍵が頻出してるんですよ。
これは、
片手の担当キーをなるべく6以内ずつに抑える(楽だから)、
という僕の発想の副産物です。
(そりゃキー数がすくなけりゃアルペジオにもなるわな)

これが、カタナ式が「流れで打つと気持ちいい」という打鍵感覚の理由なのです。
普段僕が言っている、「ストーリーは、点ではなく線」ということを、
地で行く打鍵経験が得られる、
なかなかの優れものと自負しております。


あとは耐久試験かな。
腱鞘炎やら肩凝りやらが、QWERTYより多ければ意味がないので、
最低同等にしたいですね。
QWERTYを習得した時程度の肩凝りはしようがないとしても、
それ以上に起こるかどうかが、
耐久試験のチェックポイントかな。



僕、ずっとキーボードが嫌いだったんです。
(はじめて触ったのは小6のPC6001だったから、
もう34年付き合ってることになる)
だって直感に反する指使いをしなきゃいけなかったから。

昔から、強制されるのがすごく嫌い。
笑ってなきゃいけない、髪を切らなきゃいけない、
詰め襟を閉めなきゃいけない、スーツを着なきゃいけない、
社員証を首から下げなきゃいけない、22時までしか働けない。
そういう強制を、僕はなるべく避けて来ました。
にも関わらず、
僕の味方のはずのキーボードが僕に不合理な指使いを強制するのが、
とても嫌だったんです。
強制の理由が合理的なら協調するんだけど、
殆どは「皆がそうしているから、そう決まったから」という全体主義。

ようやく、その全体主義にもの申せる合理を発明することが出来て、
ちょっと溜飲がさがっております。
大岡は協調性がない、という悪口を言われているのも知っています。
合理なら協調する、不合理ならもの申す、
それだけなんだけどなあ。



アルペジオ打鍵の多さは、
とても自然で合理的だと思います。
道具は、その目的に沿った合理的な形
(たとえば流線形)になるべきだと僕は思います。

いいと思ったら、使ってみてください。
posted by おおおかとしひこ at 14:15| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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