昨日美大出身の後輩と話してて知ったこと。
鉛筆には三大メーカーがあって、
同じHBでも書き味が違うこと。
ずっと三菱しか使ったことないので、
全く知らなかった。
(逆に何故三菱しか使ってなかったのかも不明)
三大メーカーとは、
三菱、ステッドラー、トンボだそうな。
柔らかい線、人物や風景を好む人は三菱を、
人工物や幾何学的なものが好きな人はステッドラーを使うらしい。
で、実際に触らせてもらったのだが、
ステッドラーってこんなに硬い線が引けるのかと。
たしかに建築物を描くのにむいている。
僕は人物は得意だけど建物などの背景が苦手なのは、
三菱を使っていたせいなのだとはっきり分かった。
逆にステッドラーで人物や風景を描いたら、
ロボットや人工物のようにしか描けないだろう。
トンボはその中間とも違うかんじ。
先生の描いた線みたいで、面白味がなかった。
暴れもせず正確さにも欠ける感じがした。
そうか。
画材で線は代わり、線で絵の内容すら変わる。
当たり前と言えば当たり前で、
水彩と油絵ぐらい違えばわかるのに、
鉛筆のメーカーで差があることを想像出来ていなかった。
(で、僕が三菱を使い続けるのは、
たぶん「とどろけ!一番」の四菱ハイユニの影響だ。
もちろん、書き味と人物中心、
というスタンスがあっての、気持ち的な部分だろうけれど)
僕は、絵を描くのも文を書くのも、
どちらもおなじことのように考えている。
だからどちらも、柔らかい三菱でかいているわけだ。
ううむ。
武器は手の延長という。
目的によって武器は変わる。
武器によってやり方も、そのあとも変わる。
鉛筆一本で、作家の一生が決まるといっても過言ではない。
あなたは三菱派か、
ステッドラー派か、
トンボ派か。
いますぐ文房具屋にいって、
ためしてみるとよい。
どれがいいか分からないなら、
まだあなたの中に作風がない可能性が高い。
好き嫌いで決めていい。
いずれそれは、作風になる。
翻って、キーボードやら漢字変換機構
(IMEやATOKやらGoogle日本語入力やらことえりやら)に、
気を使わない作家はいないはずなのに、
そんな話は殆ど聞かない。
(少なくともことえりはクソなので僕はMacでは長文は打たない)
三菱しか知らなかった自分のように、
「それ以外を知らない」だけなのではないだろうか。
鉛筆ぐらいに安価になれば、
それをみんな試せるのにな。
そもそも文房具であるはずのそれらが、
家電屋にしかないことがおかしいのだ。
万年筆よりメジャーな筆記用具なのにねえ。
ちなみに僕の筆記用具。
アナログ:
ボールペン:中性インクペンテルハイブリッド(青)
紙:plusA4「いつものコピー紙」たて使い
ファイリング:透明のフォルダにまとめて、たまったらA4封筒に
下書き:三菱ユニHB
消しゴム:モノ
清書(コンテなど):上のボールペンの黒
デジタル:
モバイル:
スマホ:XPERIA(ソニー)、フリック入力
PC:サーフェス3、IME、ワード、モニタたて使い
カタナ式配列キーボード(バッファロー社BSKBB22)
デスクトップ:
Mac:フォトショ、イラレ、プレミア、アフター
マウスで、ペンタブ使わず
ウィンドウズ:ワード使うときのみ
アナログほど、デジタルは機種名などの特定がパッと出来ない。
これも、デジタル文房具がいまいち浸透してない証拠かもね。
ちなみにiPadの例のペンも試したが、
まだガラスの厚みが直感とずれてて気になった。
あと僕のスピードについてこれなくてイラついた。
一度こうやって、
自分の筆記用具をリストアップしてみるのをオススメする。
もっと快適にするためにはどうすればいいか、
自分の作風を決定しているのはなにか、
作風に足りないものは、別の筆記用具で補えるか、
世の中にはどんな筆記用具があって、
どういう為にあるのか、
なんてことを考えるきっかけになると思うよ。
そういえば俺、本屋にいるよりも、
文房具屋や画材屋にいるほうが好きだわ。
2017年02月08日
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