なんでだかは分からないが、
人間の脳は、
目的とすることより、
大きなことを体験しておくと、
そのことが俯瞰できるようになる。
マラソンの42.195キロを走るのに、
100キロ走るトレーニング法がある。
ボクシング15Rやるのに、
30Rやるトレーニングがある。
俳句をやるなら、短歌をやってみるトレーニングがある。
CMをやるなら、5分ぐらいのミニドラマをやってみる手がある。
映画シナリオをやるなら、
連続ドラマのシナリオをやってみるトレーニングがあっても、
おかしくないよね。
それより長いのをやると、
それより短いものが、
いかに集中してやらなければならないか、
いかにダラダラ無駄をやっている場合ではないか、
感覚で分かるようになってくる。
たぶん大型バスを運転すれば、
乗用車の運転もうまくなると思う。
難しい性格の子と付き合えれば、
素直な子と付き合うのも上手になる。
僕は関西人だが、
東京で働くことで関西を相対化出来た。
外国に行くと日本を相対化出来る。
悟った人のことを、
人生何周目かだろ、なんて言うのも、
この感覚が元になってるんじゃないかと考える。
いじめられっ子の環境を変えろという手段も、
その子に「別の世界がある」と知らせる相対化の手段ではないかと思う。
(「ルーム」のテーマも、狭い世界から広い世界へ行くことが、
狭い世界を相対化する、みたいなことであった)
自分の取りかかることは、
どのくらいの規模か。
やったことないことをすると、
成功失敗は半ばだ。
それより大きな規模を体験していれば、
俯瞰して調整することが出来るだろう。
ベテランほど慌てず対処できるのは、
そういう感覚があるからだろう。
勿論何本か書くことでその経験を得ることも出来る。
もし、今の規模でいっぱいいっぱいなら、
試しに倍以上の規模を経験してもいいぞ。
4時間の映画シナリオでも、書いてみたまえ。
昔はインターミッションつきの、
3時間ごえの映画が沢山あった。
そういうのを沢山見て、何が2時間映画と違うのか、
考えてみるのも乙なことである。
マラソンに強くなりたければ、
マラソンの三倍走るトレーニングをする。
そうするとマラソンが楽になる。
滅茶苦茶だけど、理にかなってると思う。
2017年02月09日
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