2017年02月10日

【PC日記】キー配列を変えるときにおこること

カタナ式導入をそろそろ検討しているみなさん、
実際にキー配列を変えることには、
大きなためらいがあると思います。
ほんとにいいのか?
そんな大変なことに意味があるのか?
苦労して益なしでは?

キー配列を変えて僕に起こったこと、
まとめておきます。

結論を先に書いておくと、
一ヶ月あれば現状並になります。
(それを越えるかどうかはまだ不明)


(導入前)
ノーマルのQWERTY配列(キーボードの左上から順に読むとこう見えることから、
デフォルトの配列をこう呼ぶ)、ローマ字入力。
タイピング準一級レベルのスピード。
キーボード見ながらで、ブラインドは遅い自己流。

これ以上スピードを上げる自信がなかった。
Aを打つ小指は痛いし、リターンもBSも遠いし小指が痛い。
もっと合理的な入力方法はないものか。

ブラインドの手の使い方が合理的とは思えない。
自分はピアニストではないから、
薬指や小指や左手全般が不器用だ。
だから自己流入力になったのだ。
(たとえば時々Aを左人差し指で打ったりもするし、
TYは右人差し指で打つ)

ちなみに僕は手書きが一番速い。
崩し字で読みにくいけど、
書道は昔大阪府で7位に入った高校生レベル。
速記を習って更に速くしたいとも思っている。
フリック+予測入力は、キーボードよりは遅い。

つまり、
手書き>QWERTY(見ながら)>フリック>QWERTY(ブラインド)
(ガラケーの時は物理ボタンがあったからブラインド出来た。
残念ながらスピード計測はしていない)
であった。


(配列変更から一週間)
まずは文字の位置を覚えたり、
ホームポジションの手をつくることで精一杯。
単語を打つのにも苦労するレベル。
まだどこに何があるか、全部覚えられない。
電車の中などで、目についた単語を打てるかどうか、
なんてイメトレが効果的だった。

実用上はQWERTYしかまだ使わない。


(配列変更から二週間)
得意な流れが出来はじめる。
ある種の流れ(する、ない、きょう、ぐらいの短いものから、
そうなんだ、ぐらいの定型まで)
に関して、速く打てるようになってくる。
(日本語を打つときに、
左右がアルペジオ打鍵になりやすいのは、
カタナ式の特長。マニュアルに解説あり)

日本語歌詞の歌を打ち始める。
歌詞は句読点がないため、
まずはとにかく打つのに向いている。
演歌や昭和歌謡やフォークやニューミュージックがいい。
変なポップスは英語サビが多くて、
その英語を飛ばさなきゃいけない。

実用はまだQWERTYだけど、
カタナ式を部分的に指が覚えてるので、
こういう言葉はカタナ式のほうが速いなあと思ったりする。


(配列変更から三週間)
そろそろ長い文を書いてみる。
てんぐ探偵の原稿を写してみたり、
ブログをカタナ式で書いてみたり。
一時間も稼働すれば、指が慣れてくるものだ。

QWERTYに一旦戻ったりすると、
記憶がごちゃごちゃになりやすい。
帰国子女はこんな感じかなあと想像してみる。


(配列変更から四週間)
QWERTYの八割のスピードになってきたので、
計測なぞをしてみる。
(二時間程度の耐久をやってみて、
疲れるところは配置換えを検討している)
今のところ97%まで来たので、
もはやQWERTYに戻る理由はなくなった。
小指の痛みは全然ないし、
言葉を打つこと自体がきもちいい。
これは左右に多数出現するアルペジオ打鍵のためと考えられる。

逆にQWERTYに戻る(たとえばカタナ式の搭載できない、
Macでメールを打ったり検索する)などすると、
超気持ち悪く、イライラするし、大分遅くなっていた。
手自体を沢山動かさなきゃいけないのにも不合理性を感じる。

そこからカタナ式に切り替えるのもまた時間がかかった。
いずれ二刀流になるのか、
カタナ式で英単語も打つべきか、迷いどころ。

←いまここ



開発者としての責任もあり、
最近プロットを打ちまくっているのもあり、
「一日一時間から二時間はカタナ式に触っている」、
という条件つきです。

つまり30時間から60時間程度の、
集中的な練習期間が必要と、
見積もることが出来ます。
習い事としては普通ですかね。

少なくとも、
QWERTYと同等のスピードが得られ、
かつ疲れないということまでは証明できました。


まずは言葉から。
次は俳句から。
次は短文メールや歌詞
(歌詞は声に出しながら打てるのがとてもいい)。
慣れてきたら本格的な文章。

そうやって慣れていくといいと思います。

今はまだキーボード見ながらやってますが、
いずれブラインドタッチに挑戦したく。
そうすると目線の移動が少なくなるので、
原稿と自分の距離が近づくはず。
(そもそも手書きのときは、原稿と自分の距離は0なのだが)


アンチQWERTY!
posted by おおおかとしひこ at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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