今何をしてるか分からなくなる。
これはほんとによくあることだ。
だから分からなくなってきたら、
「今何章?」と自分に聞いてみよう。
三幕構成だからといって、
全三章でなくたっていい。
4でも5でも8でも13でも、
自分のストーリーを章わけしてみよう。
構成上のターニングポイントとか、
そういうことはあとで考える。
とりあえず全何章か、
適当に区切って考えればいい。
で、今何章?
この質問に答えるには、
全何章か決まってなくてはならず、
少なくとも各章でどんなことがあるかぐらいは、
決まってなければならない。
つまりこう問うことで、
全体のおおまかな構成を知らなければならない、
ということを自覚できる。
何章かなんて分からないよ、
気の赴くままに書いてるんだから。
そういう人もいるだろう。
それは絶対に完結出来ない連載みたいなものだ。
映画脚本はそうではない。
全てはラストに向けてストーリーが(無駄なく効率よく)進むのである。
さて、全何章か分かるのなら、
次のことを各章でリストアップしてみよう。
何が起こるのか
ハイライト場面
まあ大体各章を作ってあれば答えられるだろう。
なかったら大変だ。確実に迷路に入る。
で、さらに追加。
各章で、
その章の事件
その章なりの解決
をリストアップしてみよう。
勿論センタークエスチョンとすべての解決
(クライマックスやラスト)と、
何らかの関係があるものの筈である。
何がその章の事件なのだろう。
何がその章の解決なのだろう。
それに答えられないなら、
その章はストーリーの体をなさない可能性が高い。
事件もないのにただグダグダしたり、
解決に向かわずにグダグダしたりしてしまう。
(そして今陥っている、
何をしてるか分からなくなった、という現象は、
グダグダしている、という自覚症状のはずだ)
もし、その章の事件と解決が、
忙漠とし過ぎていて、
どうしていいか分からないなら、
その章をサブ章に分割してしまおう。
Aというこの章の問題を解決するのに、
A1、A2、A3…とサブ章を作ってしまえばいい。
(これは更に入れ子になることもあり得る)
いずれにせよ、
今何章?という問いに、
答えられるようにはなるだろう。
一章の長さなんて揃ってなくていい。
深さも広さもバラバラで構わない。
ただあなたのストーリーが何章かだけわかり、
各章での事件と解決と、概容があればそれでいい。
全体さえ見えれば、
部分を見ることも、
パーツをいじることも可能だ。
全体を見るには、それぐらい大雑把に見なければならない。
三幕構成との関係?
最初から1/4に第一ターニングポイントが、
最初から3/4に第二ターニングポイントがあれば、
それでいいよ。
三幕構成の理論的威力は、その程度のものである。
それだけじゃ足りないから、
僕はここで色々書いてるわけだ。
今何章?
全体は何章?
それぞれはどんな感じで、どう繋がってる?
それは、書いてるうちに変わるかも知れない。
それでもいい。
全何章かを常に書いて、
時々更新すればいいだけのことだ。
ちなみに僕は、今六章にいる(全八章)ことが分かったので、
これを書いてみたわけだ。
六章っても長いので、この中をサブ章に分解しようかな、
と今考えているところだ。
今何章?
全何章?
常に見取り図を更新しよう。
2017年02月19日
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