テーマと本編の関係が分からなくなったら、
以下のやり方を試してみてほしい。
僕がテーマだと定義するのは、
テーゼの形になっているものだ。
つまり、「愛」とか「友情」とかの体現止めではなく、
「友情は素晴らしい」「愛は残酷に奪うものだ」
などの、命題の形をしているものである。
「友情は素晴らしい」を例にしてみよう。
さてみなさん、これから私は「友情は素晴らしい」という話をします。
みなさんは友情を感じたことがありますか?
友情に救われたことはありますか?
誰かを救ったことはあるでしょうか?
これから○○という主人公に訪れた、
とあるストーリーを語ります。
…プロットを羅列する…
ただし、「友情は素晴らしい」という言葉を一切使っていないこと
さあ。みなさんいかがでしたか。
友情って大事ですね。
なかなか人生でこういうことに出会うことはないかもです知れないですが、
○○の話は、とても心に残ったのではないでしょうか。
みなさんも、自分の友情、友達の友情について、
思いを馳せるのもいいんじゃないでしょうか。
ではこのへんで、お話を終わります。
簡単なフォーマットである。
命題Pが結論になる、という前ふりをする。
Pと観客の人生を関連付ける。
本文を書く。ただし、Pを言ってはいけない。
再び、Pを言及する。
Pと観客の人生を関連付ける。
これを、前説、本文、あと説ということにしよう。
「世にも奇妙な物語」のタモリの役割と似てるよね。
コツは、前説とあと説では必ずPが結論であると明言すること、
観客の人生を関連付けること、
そして本文ではPに一切触れないことである。
(タモリは毎回そこまでやってるわけではない)
で。
前説とあと説を切り取って、
本文だけを残しなさい。
もし本文が、
Pという結論になりますよ、
と前ふっているのにそうなっていないなら、
本文がまずいか、前説のPがまずいのである。
Pという結論にならないのに、
無理矢理Pだと結論づけることは出来ない。
それはあと説をつけてみれば、
変だと気づくかも知れない。
この本文で、果たしてPだと十分に言えているだろうか?と。
早速やってみるに限る。
あるいは、名作のテーマを書き出して、
やってみるといい。
(ついでに名作のプロットを書き出す練習にもなるよね。
10行とか20行以内にプロットをまとめてみよう。
意外と難しいよ)
もしPと本文の関係がおかしなことならば、
Pかプロットか、そのどっちもが、間違っている。
もっと簡便にしてみる。
今から笑える話をします。
(本文)
ね、笑えたでしょ?
こういう風になっていれば、OKだ。
映画はテーマの間接表現である、
なんて理論はどっちでもいい。
あなたがそれを現実的に、ストーリーの形に出来るかどうかでしかない。
自分の話で出来ないのなら、
Pとプロットの関係を、
よその「出来ているもの」で学べばいいわけだ。
テーマを語るには、語らないで語ることである。
それが出来ないのなら、
こういう前説とあと説をつけてみて、
あとで切ってみるといい。
勿論前説あと説は、あなたなりの口上で語ってもらって構わない。
2017年02月27日
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