さっき知った衝撃事実。
小さい「わ」、つまり「ゎ」は、
「シークヮーサー」にしか使わない。
らしい。
もともと、
「くゎ」という子音があったことは、
言語学をかじれば出てくる話。
「くゎ」行と「か」行は別の行だったが、
現代語ではか行に統一されたんだよね。
ローマ字ではkwとkで表記をわける。
(q行とk行、と言う人もいる)
関西学院、略して関学は、
昔は「くゎんがく」と発音し、
いまだに「kwansei」の綴りを使っているので有名である。
(どこで?)
僕の死んだばあさんぐらいまでが、
日常で使っていた世代だろうか。
戦前教育ではまだあったわけだ。
中学の時の数学の先生も「くゎ」音を使っていた。
「ゐる」表記も使っていたなあ。
関西のほうがそういう古い言葉は残りやすい。
当時はじいさんばあさんの時代遅れの発音だと思っていた。
言葉は変わって行く。
僕らの世代が死んだら、「くゎ」音を耳で聞いたことのある世代は、
いなくなるのかね。
(実際ぼくは自分で使えない)
沖縄人だけが、シークヮーサーを使い続けるのだろうか。
あ、シークヮーサーハイは時々飲みます。
そういえば面白い話があって、
江戸時代に日本に来ていたポルトガル人宣教師の、
日本語の発音表記が残ってるんだよね。
(外人の耳で聞いて外人の表記法で書いた、
元祖ローマ字みたいなもの)
その中で「pf」子音(またはph)が記載されていて、
「ぷふぁ」行があったとか、言われているらしい。
まあ、当時のポルトガル語のpf発音が「ぷふぁ」って保証もないやろ、
と僕はつっこんでしまうが。
日本語は50音とかいうけれど、
実際のところ、「ゎ」はそれに入れていない。
くゎ行ももうない。
しかし一応ローマ字入力でも出るんだよ。
「xwa」で。
不思議なかんじ。
あ、カタナ式では想定してませんでした
(小さい母音を捨てがなという。ぁぃぅぇぉゃゅょだけかと思っていたが、
ゎもあった。以前の計算では「っ」は一応入れていたが、
「ゎ」は漏れていた模様)が、
無事「シークヮーサー」も打てる模様。
一生であと何回「xwa」を打つだろうねえ。
なんの役に立つでもないが、
日本語を考える上での小ネタでした。
2017年02月28日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック