2017年02月28日

【カタナ式】カタナ式の長所

新下駄配列のkouyさんにツイートされたせいか、
カタナ式が特定領域で注目されているようだ。
ということで、配列マニア向けに、
カタナ式の特長まとめておきます。


カタナ式最新v4の画像がこちら。
カタナ式青β.jpg

特長:

・行段系。左手子音、右手母音の左右交互打鍵。

ローマ字入力、左右交互打鍵なので、
○覚えやすくとっつきやすい。
○片方の手が入力している間、もう一方の手が移動できるので、
トータルで打鍵時間が速くなる。
×(かな入力と比べれば)打鍵数が多い。(しかし上の特長から、倍遅い訳ではない)


・右手母音のメイン7、左手子音のメイン6の組み合わせで、
93%の日本語を打てる。
(ちなみにかな入力で93%の日本語を打とうと思うと、
頻度順でも上位53キーを覚えなければならない。
清濁同置ならばキー数は減るけど、半分にはならないだろう)

SandS(スペースキーをシフトキーがわりにする)を使った、
「濁音シフト」により濁音子音を清音子音に統合。
メイン子音を、K(G)、T(D)、S(Z)、R、N、H(B)の、
6キーとした。
母音部に「ん」キーを設置したため、Nは実質ナ行用。
濁音を含む頻度順に6キーの順を示した。
なお、残りの子音は、Y、M、W、Pであるが、
Yは母音部にしたので、M、W、Pのみである。
これは薬指小指のバインドとしたので、
実質左手は、人差し指中指だけで、93%の日本語を担当するわけだ。

右手母音では、薬指にY、E(母音で最低頻度)を、小指に「ん」をバインドした以外は、
メイン母音A、I、O、Uを人差し指中指で入力する。
三段台形に五母音を積んだので、
二重母音「あい」「えい」「おう」がアルペジオ可能。
また、薬指のYからの拗音「YA」「YU」「YUU」「YOU」が全てアルペジオである。
(ついでに、小指の「ん」打鍵の辛さをカバーするために、
中指用の「ん」(第二んと称す)を設置。
いずれにせよ、「母音+ん」が内→外のアルペジオに)


・これらの特長を最大に生かすため、
両手を自然なハの字に構える「翼ホームポジション」なるもので使う。
いわゆるピアノ的な構え(肩凝りの原因)を捨てる。
FJ位置(カタナ式ではKA)は人差し指キープ、
そこからちょっと外に開く。小指は句読点(QWERTYでWP)位置。
これで器用な人差し指が三段動きやすくなる。


・片手だけでみたときのアルペジオが頻出。

右手だけで入力を見たときにアルペジオになっている。
これは、二重母音の打ちやすさから明らか。
つまり、右手は左手が動いてるときにほとんど動かなくていい。

同様に、メイン子音の少なさにより、
左手だけで入力を見たときアルペジオになっている。
同様に、右手が動いているとき、ほとんど左手が動かなくていい。
(例外は、左人差し指の上下段移動のみである)

左右どちらかが、または双方がアルペジオになっている言葉の例:
する、した、するとき、しない、ない、この、これ、から、
しません、です、でも、だが、しかし、された、
ほら、そら、はな、さくら、
などなど。
つまり日本語の中核の言葉や和語が、アルペジオになりやすい。
(……僕的にはここが最大の利点だと思ってるんですが、
なかなか説明しにくい。流れるように打てる、としか言えない)

また、漢語に関しては、二重母音が打ちやすいことは既に示した。
つまり、和語も漢語もアルペジオが多発する配列です。


・中央部にカーソル、エンター、BSがあること。

これでもう右端に右手を送らなくてもいいぜ!
漢字変換、文節選択、候補選択、確定、修正まで、
ホームポジションから手を動かす必要がない。

・「、確定」「。確定」が、左右人差し指内側下段に。

シフト(スペース押しっぱなし)N、
シフト(スペース押しっぱなし)エンターの位置にあるこれ、変換時にかなり便利。
(このせいで作者は小指バインドの句読点使ってない)
無変換で確定して次にいくとき、
一回変換でOK→確定して次にいくとき、
確定エンターと句読点を同時に打って次へいける。

・「ティ」「ディ」をtyi、dyi、txi、dxiにバインドしときました。
地味に使える。

・濁音シフトはスペースキーなので、地味に入力が遅れるのですが、
前置シフトより遅れても機能するようにしてます。
DvorakJのスクリプトで場合わけしてフォローしてあります。
例:「が」を、スペース押しっぱなし→KAが本来の入力、
しかしK→スペース押しっぱなし→Aでも「が」になるように。
全ての濁音、濁拗音で実装。



ものすごくざっくりまとめると、

・母音部7、メイン子音6にまとめた(濁音シフト)ので、
左右の手が単独で見たときにアルペジオになりやすい。
→だから、(左右交互打鍵の利点も含めて)流麗に打てる!

・中央部にカーソルとエンターとBSがあるので、
ホームポジションだけで変換確定までの「全入力」が出来る!
(機能キー併用なしなので、小指などを使う必要なし)

といったところでしょうか。


とくに二番目の特長は、タイピングそのものとは関係ないですが、
実用上(たとえば僕は趣味で小説を書くときに、
一日5000字から最高15000字ぐらい打つときがある)
たいへん便利なものです。
勿論、元のカーソルやエンターも生きてるので、
息抜きしながらそっちを使えるのも楽。


まだまだ生まれて二ヶ月弱ですが、
既にv4の改訂準備をしております。
(左手部をv2に戻してアルペジオ率を上げる、
右手部の「ん」の位置を見直し、翼ホームポジションをマイナーチェンジ。
QWERTYキーボード使用を想定しているので、
微妙に左右対称に出来ないけど…)

v4の予定:
カタナ式青β.jpg


これからも宜しくお願いします。
posted by おおおかとしひこ at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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