2017年03月18日

沢山失敗しよう

転んだ回数が大事だ。
してない失敗は、ないくらいになれ。


主人公がメアリースーだった。
途中で挫折した。
落ちが微妙だった。
よくあるキャラばっかだった。
テーマに落ちてなかった。
展開が読めた。
中盤だれた。
唐突すぎた。
伏線が露骨だった。
伏線がそうだと分からなかった。
テーマが普通すぎた。
テーマが特殊すぎた。
裏切りがなく平板だった。

とにかく、
ありとあらゆる失敗をするんだ。

それは、痛い目に遭わないとわからないことだ。
ああ、自分はなんという失敗をしてしまったんだ、
と、一生トラウマになることだってある。
三日でけろっとすることもある。

問題は、じゃあ次はどうやったら成功するかだ。

失敗しない方法は、反省すればわかる。
こっちへいくと失敗することが多い、
と勘もできてくる。
その勘は、膨大な失敗経験のなせる業だ。


そういうときによくやることは、
大成功ではない、小成功を押さえにすることである。

成功するかしないかは、一種のギャンブルだから、
失敗したらこの押さえを使うことにしよう、
という考え方である。

成功する方法は、実は誰にも分からない。
成功するには、成功する方法ごと確立しないと出来ない。
あるいは、偶然が舞い降りるまで、死ぬほど試行錯誤するかだ。
そのうち方法論が確立するけれど、
その方法論自体も更新されうる。

だから、とにかく失敗しては、
何度でも立ち上がるしかないのである。


僕は短編を沢山沢山書きなさい、
と日々言っている。
5分のシナリオを、100本書きなさいと。
それは、失敗の回数を増やすための練習台なのである。

沢山転んで、
次に転ばない為にはどうするか、
沢山反省すればいい。

生涯書くページ数の、10倍以上失敗しておこう。
デビューしてからも、どうせ失敗するんだから。

成功するやつは、
偶然成功する方法にたどり着いたやつだけだ。
それは、必然じゃなくて偶然でしかない。

小成功で押さえてくるか、それからギャンブルするか、
そういう勘も鍛えておこう。



僕はある程度型が出来てしまっているから、
それを壊さなければ、次の成功はないと考えている。
時代に間に合うといいのだが。

ちなみにカタナ式を改造するのが、
楽しくてしょうがない。
(昨日書いたのよりもいいのを思いついた…指範囲は同じままで)
成功する方法ごと発明しなければならないからだ。
全く新しいことをやるのは、
そういう成功と失敗の経験を積む上では、とてもいいことである。
さらにちなみに、
毎週通ってるプールが飽きてきたので、
古式泳法をマスターしようと昨日思いついた。
(バタフライは難度が高いのであきらめ気味だ)
痩せるという目的にはイマイチだが、
服着て泳げる方法論を学びたいなと。


僕はストーリー創作に関しては、
もはやこれほどの沢山の失敗が出来ない。
それは沢山沢山失敗してきたからだ。
全く別のことで失敗する経験は、
これまでの軌跡を思い出させてくれるわけだ。

ストーリー創作に関しても、
もっと失敗しなきゃなあ。

成長曲線というのは、
一般的に、最初期はなかなか伸びず、
一回コツを掴んだらグンと伸び、
後半はどれだけ努力してもなかなか伸びなくなるものである。
今自分はどのへんにいるのか、自覚してみるのもよい。



ということで、沢山失敗しよう。
沢山反省しよう。
反省なき所に成長なんてない。
失敗なき所に反省はない。
そもそも書かなきゃ、失敗すらない。

成長しなければ、自分の能力以上のものは一生書けない。
posted by おおおかとしひこ at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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